【弱虫ペダル】ボクにはお前が分からん。【御堂筋翔】 (ページ1)

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A『わ！翔くん！隣の席なったな！めっちゃ嬉しいわ！』

御堂筋｢ボクと一緒でそんなに嬉しい？｣

A『当たり前やろー！席替え神すぎるわ！』

御堂筋｢…あほらし。｣

私たちは小学五年生の時に仲良くって言うか話すようになった。

そして今は6年生。

席は翔くんの隣！

めちゃめちゃ嬉しい！

なんで関西弁かって？

私小学校4年生の時に大阪からここ京都まで引っ越して来たんや。

やから大阪におった時の言葉がそのまま出てまう！

御堂筋｢ほなボク帰るから。｣

A『お母さんとこ行くん？』

御堂筋｢うん。｣

A『また自転車で？』

御堂筋｢当たり前やろ？｣

｢…聞いた？御堂筋のやつまた自転車やって。ずっと自転車自転車って気持ち悪いわ。｣

｢Aちゃんってなんであいつに関わるんやろ。｣

…

A『翔くん！』

御堂筋｢な、なんやの。｣

A『私は翔くんかっこいいと思う。…それに、お前ら翔くん舐めとんなよ！！！翔くんは自転車で世界に羽ばたく男や！！覚えとけ！！！！御堂筋翔くんは世界一になるんや！！！！！』

私は大声を出して叫んだ。

御堂筋｢…！｣

｢は？気持ち悪。Aちゃんも変わりもんやね。｣

御堂筋｢ボクはなんも気にせんよ。友達なんて要らん。ロードだけでいいんや。｣

A『なあ翔くん、私にもそのロードってやつ教えてくれへん？』

御堂筋｢乗りたいんか？｣

A『え？』

御堂筋｢自転車、乗りたい？｣

A『乗りたい！！！！』

御堂筋｢…ほな乗ろか。ロード。｣

A『いいん！？やるからには徹底的にやるで！！いいんか翔くん！』

御堂筋｢なにがや。｣

A『私に負ける時が来るかもしれんな！！！』

御堂筋｢ふっ、ボクそんな弱ないよ。｣

そして私は翔くんに勧められて自転車を買った。

翔くんと同じデローザっていう自転車！

そこからは毎日翔くんと練習した。

ひたすら走った。

小さな大会にも出た。

もちろん翔くんは優勝、私はずっと2位。

翔くんはそれでも凄いと褒めてくれた。

私はこれからずっと翔くんとロードレースが出来ると思ってた。

でもそんなことは無かった。