君が何をしたって【鬼滅の刃】

鬼が悪い ページ32

・


『……勝手だけど、私を喰ったり、あんな場所に行くはめになったのは結局は鬼のせい。
たとえ鬼が元々人であろうと、それだけはずっとそこにあり、変わらない事。

だから、ここに居る全員、何も悪くないの』


本当は、私が斬れなかったから少し違うんだけど＿＿＿＿ とは言えなかった。そう考えると私も悪くないと言っているようで自分自身に嫌みがさす。でも、これ以上話したって無駄だろうと考え、とりあえず全員悪くないと言った。


やっぱり私って嘘つきなんだ。

その事実がぐるぐると頭の中で渦をまいていた。



『それより、楽しい事を何かしようよ。いつまでも終わった事の話をしたって意味がないし……』



「……でも……いや、そうね。とりあえず……名前を知らないのだけれど、聞いても良いかしら？」



『あ、そういやそうだね……忘れてた。私は琴波Aだよ。呼び方とかなんでも良いから適当に呼んでね』



名乗るの忘れてたなぁ、申し訳ない。



「じゃあAって呼ぶけど、良い？」



『うん、大丈夫！ それで、しのぶちゃんとカナエちゃん、何かこことかで出来るやりたい事はある？』



「「それなら、双六が良いわ」」



『おぉ、仲良いね……じゃあ、双六やろう！』

双六→←変わらないはず

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す