君が何をしたって【鬼滅の刃】

誰か ページ21

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？……鱗滝さんと、誰か二人の重なった声。


一応、飛んでおこう。




「いつもの中腹までではなく、この山の頂上に登ってもらう。東の道から登って、その道は頂上についたら無いが、そのまま登ってきた道以外のどこかを通ってここまで降りてくること」



「はい。わかりました！」



「はい！」



あれ、いつも……？昨日も一昨日も、この子達は見かけなかったけど……

もしかして、私が霊体だから見えなかったのと同じように？ まぁ、あんまり考えすぎてもあれだし、深く考えないでおこう。


……ちょっとついていこう。






そして、二人が少し降り始めた頃。二人とも迷いやすい、同じような景色が四方にある場所の真ん中の罠にはまっている間にどの方向かわからなくなり、迷っているようだった。



私はわかる、何度もここで躓いていたから。これは、この罠を中心として四方八方に木がはえていて、一番高い木がある場所の右に真っ直ぐ行けば降りれる。




「ハァッ、はっ……息が、苦し……錆、兎？」




「俺は、ここ、に居る。早、く降りな、いと、空気が薄い、から、」




……教えてあげようかな、降りれる方向。……いや、でも。この子達のためにならないんじゃ……

まぁ別に、また同じ所に引っ掛かるだろう。そうなれば、私の教えた方向の特徴を今日、覚えるかどうか。

その特徴を覚えないでまた明日同じ所で躓いていたなら、その程度だったって訳で良いや。




……何だか、前の自分に言っているようなつもりだなぁ。

とりあえず、降りて教えるか。




ふわっ

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