話 ページ11
・
ポタ
という音がする前に、私の目にとらえられない速度で煉獄様は動いていた。
『えっ!?』
「……はっ?」
私の発した言葉は、ただ、煉獄様の速さに驚いているだけだった。
でも、煉獄様のその言葉は今の私には到底、理解の出来ない事によるものだった。
「琴波、か? お前は、最終選別で……」
「琴波? ……あぁ! 父上が申しておられた人ですか! あれから琴波様の話を聞いていないのですが、どうしたのですか?」
え……見え、てる?
『えっと、その、あ、の……ご……ごめ、んなさい……』
とりあえず何か話さなければいけないと思い、やっと絞り出した答えが「ごめんなさい」だった。
「……」
ちゃ、ちゃんと事情を説明しないと……あ、でも、彼……杏寿朗君? だったかな。杏寿朗君が居るところで話しても、彼は何もわからないだろうし……
「とりあえず、中に入れ。そこから話は聞く。杏寿朗は休憩だ」
「わかりました父上!」
『えっと、はい』
そちらから言ってくれて助かりました……
というのは、言いたいけど結局言えなかった。
まず、あまり長話をしても迷惑だろうし、最終選別で鬼に負けたこと、ここに来てみたこと、この世界に関われるが、生物からは見えないこと。
ちょっと長いかな……でも、今までいろいろあったし……
「ここだ」
『はい』
煉獄様は正座をした。そして「座れ」というように、手で合図した。
『まず、伝えられているように最終選別で私は鬼に負けました。大型の異形で……それは言い訳にしかなりませんし、あまり関係無いので詳しくは今話しません。
そして____』
私は、そのあとの出来事をざっくりと話した。
煉獄様は驚いているようだった。まぁ、当たり前だろう、本来、そこには見えない者が見えていて、実際に話しをしているのだから。
「……琴波」
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あまな - ごそごそしてたらリンクとかの意味がようやくわかり、続編にこのまま行けるようになりました!これについて調べすぎてて続編全く更新してなかったのも本当にすみません! (2021年8月18日 8時) (レス) id: 2aceacd008 (このIDを非表示/違反報告)
あまな - 神代優花さん» 頑張ります! (2021年7月4日 17時) (レス) id: 2aceacd008 (このIDを非表示/違反報告)
神代優花 - 頑張れー更新頑張れー (2021年7月3日 10時) (レス) id: 5b5a130973 (このIDを非表示/違反報告)
あまな - 雑でも、少しでも良いです。リンクなどの説明をしてくれるとありがたいです。 (2021年7月2日 15時) (レス) id: 2aceacd008 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あまなくん | 作成日時:2021年5月25日 19時