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慎「このあとどうする?」

ジ「カラオケ行こうよ!」

樹「あり」

高「えー、いっつもそれじゃん」

京「じゃあ高地は来なくていいよ」

高「それはひどくね?」

樹「じゃあ採点して一番点数低かった奴が奢りな」

京「マジ、本気出そっ」

慎「それ絶対ジェシーときょもはないじゃん!」

樹「じゃあ同じ曲で勝負しようぜ」

慎「なににするー?」

高「アンパンマンマーチ」

樹「は?お前それはズルいべ」

慎「北斗なにがいい?」

北「え、あー、じゃあ、国歌」

ジ「Hahahahahaha!俺歌詞わかんねーよ!」

樹「じゃあジェシーだけアメリカのでいいよ」

ジ「そっちもあんまわかんねーよ!」

高「お前本当にアメリカと日本のハーフかよ」


この5人のノリに俺はノリきれていないような気がするけど、空に響く5人の笑い声が心地良かったりする。


樹「じゃあー、行くか」


立ち上がった5人から少し遅れて、俺も立ち上がる。


京「よっしゃ、イメトレできた」

高「え?もしかして今ずっと黙っていたけど、イメトレしてたの?」

京「うん」

高「ガチじゃん」

慎「あー!!!!!!」

樹「なになに、うるせえな」

慎「発声練習」

ジ「あー!!!!!!!!!!」

樹「もっとうるせえね!」

ジ「発声練習、Aha!」


俺の前を歩く5人の後ろ姿に不思議と、俺の友達なんだな、って思える。


ジ「北斗もやっておけば?」

北「え?」

慎「発声練習だよ」


俺は肺いっぱいに空気を吸い込んだ。


北「あー!!!!!!!!!!!!」

ジ「あー!!!!!!!!!!!!」

樹「あー!!!!!!!!!!!!」

慎「あー!!!!!!!!!!!!」

高「お前らマジうるせえ!」

京「ふふふっ」


やっぱり、この5人はちゃんと俺の友達だ。



*

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作者名:雨中遊 | 作成日時:2021年7月19日 17時

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