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樹「あのあとどうなった？」
飲むヨーグルトのイチゴ味を飲みながら訊いてきた樹に他の４人も思い出したのか、「そういえばそうじゃん」「あれはビビったわ」「俺ら一斉にフリーズしたよね」「あんなん言われたの初めてだったよな」と口々に言った。
北「あのあと？」
樹「怒っていたあの女子」
ジェシーが「ねえ、うるさいんだけど」と大袈裟に彼女の真似をした。
それに対して５人が一斉に笑った。
北「あぁ。べつになにも」
慎「マジで？あんなに怒っていたのに？」
北「うん」
ジ「あの子はうさぎちゃんじゃなくて狼って感じだよね！」
高「そんなにイカつくないだろ」
ジ「ちげーよ！一匹狼ってよく言うじゃん！バーカ！」
樹「ジェシーがその言葉知っていたことに驚きだわ」
ジ「そんくらい知ってるよ！猿も木から落ちるとかさ！」
慎「じゃあ、猫に〜？」
ジ「真珠！」
高「小判だから」
ジ「知ってるよ！たまたま間違えたんだよ！」
京「あの子、名前なんていうの？」
北「知らない」
樹「え？マジで言ってんの？」
北「うん」
樹「同じクラスなのに？」
北「同じクラスって言っても、今日なったばっかじゃん。それに、べつに興味ないし」
樹「でた、お前のそういうところ」
慎「人に興味を持ちなさい！」
北「なんでだよ、面倒くせえ」
ジ「だから北斗友達いないんだよ！」
北「え？」
あ、また俺の心臓が妙にうるさく鳴っている。
冗談だってわかっているのに、やっぱり俺はこいつらと友達じゃないんだ、と俺の中の俺が囁いている。
ジ「まっ、俺たちは友達だけどね！Aha！」
ジェシーは面白いワードなんて何一つ言っていないのに、４人が笑っている。
俺も、笑っている。
俺、こいつらと友達でいいんだよね？
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作者名：雨中遊 | 作成日時：2021年7月19日 17時
