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い も う と 35 ページ36



至side


「はぁ...しんど。」

「至さん?」


監督が心配そうに声をかけてくれるが、今はそれどころじゃなかった。

散々撮影会をした後、Aたちは先に寮に戻った。
今日の公演の打ち上げの準備をするらしい。

Aたちのいなくなった、春組と監督だけの楽屋でズルズルと座り込んでしまう。
衣装着たままでこんなところ幸に見られたらガミガミと怒られそうだ。


「あ゛ーっ、クソっ。可愛いかよ...」


少し照れながらも一緒に写真を撮ってくれたA。
本当、見た目だけ見たら普通の...いや、可愛すぎるJKだ。さすが紬の妹。

頭をガシガシとかくと、セットしてあった髪が崩れる。
__いざ自覚してしまうと、余裕がなくなってしまう。
今は自分が役者であることに感謝するくらいに余裕がなかった。

(思わずツーショ撮ったけど...)

しかし、少し無理があっただろうか。
単純にAとのツーショットが欲しくて一緒に撮ろう、なんて言ってしまったが。

(まあ別にAは嫌がってはなかったし...結果オーライ?)

自らイベントを発生させてくスタイルじゃ、これから持たない気がしなくもないが。(心臓的な意味で)


「...にしても、至さんそこまでしてAに素を隠す必要あるんすか?」


俺の様子を見ていたのか、突然綴が話しかけてきた。
既にうさ耳は外しているようだった。


「ある。Aの前では王子様属性の俺じゃなきゃ。」

「めちゃくちゃ必死っすね...」

「まあね。Aの攻略はレベル高そうだし。」


またゲーム...なんて呟く綴だが、その顔はどこか楽しんでるように見えた。


「...いや、至さんが...女の子に必死になってる姿って意外だなぁって。」

「そ?...まあ俺らしくはないかも。」


普段からゲームずくめの俺が、A相手に必死になってる訳なんだから、そりゃ意外に見えるんだろう。

___というか。


「...俺がAのこと好きなのバレてる?」

「いやあんだけわかりやすく素を隠してたら気づくだろ!!...というか、皆なんとなく察してるんじゃないすか。」

「マジか。」


そんなにわかりやすかったか、俺。
皆に俺がたるちだということをわざわざ口止めして回っていたからそう思われたのかもしれない。
今となってはあながち間違ってはいない訳だが。


「...真澄みたいにはならないでくださいよ」

「いや俺なんだと思われてるの」

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設定タグ:A3! , 茅ヶ崎至 , 月岡紬   
作品ジャンル:恋愛
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雨村(プロフ) - 夢花(仮垢)さん» わわわ!!!本当ですね!!笑なんだか危ない感じに……( 報告ありがとうございます、修正しておきます!! (2018年10月14日 22時) (レス) id: a3cc1f37d6 (このIDを非表示/違反報告)
夢花(仮垢) - 36のとこで、勉強がべんきになってますぞ…最初色んな意味でビビりましたわw (2018年10月14日 21時) (レス) id: 1ce7d18474 (このIDを非表示/違反報告)
雨村(プロフ) - にゃるさん» ありがとうございます…!!最近は更新ペースがなかなか安定しなくて本当申し訳ないです。頑張ります!!! (2018年8月22日 1時) (レス) id: 291ab6483c (このIDを非表示/違反報告)
にゃる(プロフ) - いつも更新楽しみにしています。これからも頑張ってください (2018年8月21日 21時) (レス) id: 1eb7bde713 (このIDを非表示/違反報告)
雨村(プロフ) - 通行人Aさん» ほんとだ!!間違いです、すみません(><)ご指摘ありがとうございます!!修正しておきます。 (2018年8月21日 11時) (レス) id: a3cc1f37d6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雨村 | 作成日時:2018年7月23日 0時

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