い も う と 13 ページ14
__早朝。
「ふわぁああ...調子に乗りすぎた...」
監督さんが帰ってきてから、私の趣味について話すと、快く受け入れてくれた。“ここにも似たような人がいるから大丈夫だよ!”との事だ。
誰なのか聞いたのだが、それは秘密♪と教えては貰えなかった。
いやなんでだ。
それから監督さんとプチ女子会をしたあと、監督さんが寝たのを確認して、この時間までイベントを走っていたのだが。
(さすがに頭痛いわ...)
今日の午後3時でイベントは終了する。
その為には時間を無駄に出来ない、ガチのラストスパートをかけなきゃならないのだ。
(相変わらずランキング抜けないしなぁ...)
ほんとたるちさんガチすぎ、なんて考えながらキッチンまで降りてくると、そこには臣さんと至さんがいた。
「おはようございます...早いですね」
「おは。」
「おはよう、A」
至さんは仕事、そんでもって臣さんは朝ごはんでも作ってあげてるのだろう。
...こういうの、本当は私がやるべきなんだろうが。
「すみません、早速臣さんに仕事任せっきりみたいで...」
「あぁ、気にすんな。これは俺が好きでやってることだから。」
そうやって眩しい笑顔を浮かべる臣さんは、少し眩しい。
「ほんと臣は偉いよね〜、俺の為にこうやって朝ごはん作ってくれるし、夜食だって...」
「夜食、ですか?」
「そそ。」
夜食って...一体この人は夜に何をやってるんだろう。
まるで私じゃないか。
「至さん、ほどほどにしてくださいね...体に悪いですよ。」
「はいはい分かってるよ、おかん。」
(確かにおかんだ...)
「そういや、Aも朝早いんだね。」
「あー...」
今の私はきっとバツの悪そうな顔をしているだろう。
(これはバラしていいのか...?いやでも...)
結果、それとなく誤魔化すことにした。
ごめんなさい、まだ趣味をさらけ出せる勇気は私にはないです。
「ちょっと、色々やってまして...気づいたらこんな時間になってました。」
あはは...なんて誤魔化す私に、夜更かしはダメだぞっと臣ママは返す。ホントにママ...。
「色々...ねぇ...?」
至さんが含みのある言い方をする。
あれ?私疑われてます?
「Aってさ、もしかして__」
そのとき、至さんのスマホからアラームが鳴り出した。
もうすぐ出勤する時間なのだろう。
「やっべ、俺行かなきゃ。」
「いってらっしゃい」
「...いってらっしゃい!」
結局、なんのことか、聞けずじまいだった。
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雨村(プロフ) - 夢花(仮垢)さん» わわわ!!!本当ですね!!笑なんだか危ない感じに……( 報告ありがとうございます、修正しておきます!! (2018年10月14日 22時) (レス) id: a3cc1f37d6 (このIDを非表示/違反報告)
夢花(仮垢) - 36のとこで、勉強がべんきになってますぞ…最初色んな意味でビビりましたわw (2018年10月14日 21時) (レス) id: 1ce7d18474 (このIDを非表示/違反報告)
雨村(プロフ) - にゃるさん» ありがとうございます…!!最近は更新ペースがなかなか安定しなくて本当申し訳ないです。頑張ります!!! (2018年8月22日 1時) (レス) id: 291ab6483c (このIDを非表示/違反報告)
にゃる(プロフ) - いつも更新楽しみにしています。これからも頑張ってください (2018年8月21日 21時) (レス) id: 1eb7bde713 (このIDを非表示/違反報告)
雨村(プロフ) - 通行人Aさん» ほんとだ!!間違いです、すみません(><)ご指摘ありがとうございます!!修正しておきます。 (2018年8月21日 11時) (レス) id: a3cc1f37d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雨村 | 作成日時:2018年7月23日 0時