【A3!】 お庭番長の妹さん。 【茅ヶ崎至】

い　も　う　と　12 ページ13

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「“今日はある寮に入寮することになりました！！歓迎会までしてもらってほんと泣きそうありがたや...”っと...。」


監督さんがお風呂に入っている間、私たちの部屋には私しかいない。
そんは私は今日の余韻に浸っていた。


あの歓迎会は夜まで続き、色んな人と話して仲良くなれた気がする。そんな会だった。
今日のことをツイートすると秒でふぁぼがつく。


(皆暇なのね...)


“るな子”としての私は、ゲームとかアニメの二次創作イラストをホイホイあげたりするタイプの廃人ゲーマーだ。
愛が募りすぎて自分で消化し始めるアレだ。

そこそこのフォロワーがついていて、最近は有償の依頼も来るようになった。


＿＿＿何より、あの有名実況者の“たるち”さんとも繋がっている。
これはステータスのひとつとして含めていいんじゃないんだろうか。

繋がるようになったのは最近のことだが、ついこの間も銃で撃ち合う＿＿＿所謂、FPSのボイスチャットで一緒にプレイするぐらいまでは仲良くなった。


(あ、たるちさんから返信が来た)



たるち @Tarururu_chi・1分前
返信先:@Runako_Koさん

え待って、俺の所も今日歓迎会あったんだけど



(え、何その偶然)


なんだかたるちさんとは気が合うのだろうか、歓迎会なるものが被ったらしい。


「“それは、すごい偶然ですね！！私たちすっごい仲良し！！”っと...、ちょっとキモすぎたかな...？」


さすがに馴れ馴れしかったかもしれない。
Twitterって何ツイートしても叩かれそうだから怖いものだ。


「＿＿さぁて、監督さん来るまでイベント走ろうっと。」



1位のたるちさんを抜くまでは、私の戦いは終わらない。
ふわぁあとひとつ、欠伸をしてから、私はスマホに向かった。





＿＿＿＿＿＿「は、マジかよ。」




ほかの部屋では、そう声を漏らす人物がいたとは知らずに。

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