い も う と 25 ページ26
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夕飯を終え、私のフリータイムがやってくる。
つまりは、
「ゲームだ!!!」
「Aちゃん、本当にゲームが好きなんだね。」
「もちろんです!!お兄ちゃんと同じくらい好きです!!」
そ、そうなんだ...、と監督さんには若干引かれてしまったが、この際それはどうでもいい。
今日は、ある人たちとゲームをする約束をしているのだ。
ノートパソコン片手に、廊下を通ってを104号室を開けると、お目当ての人物は既にソファに座っていた。
「万里先輩!!」
「へいへい、やるか。」
「もちろんです!」
今日は、万里先輩とたるちさんとP○BGをするのだ。
ノートパソコンはそのためのものだ。
十座さんがいないってことは、談話室かどこかに行ったのだろうか。
「たるちさんはボイチャ参戦ですよね?」
「あァ、わざわざボイチェン使ってやるらしいぜ。」
「て、徹底してる...。」
意地でも私にはバレたくないらしい。
というか、私がたるちさんを探っていることがバレているのだろう。多分“るな子”ってことも。
(万里先輩あたりに情報流されたんかな...)
「とりあえず、始めましょう。」
そう言って、ヘッドセットをつける。
これだけで一気にゲーマー感が増すのだから不思議だ。
万里先輩も同じようにヘッドセットをつける。
中々様になっているというか、単純に顔がいい。
その様子をチラッと横目で見て、パソコンに顔を向けた。
「あーあー」
《聞こえてるよーるな子さん》
「...わ、ほんとにボイチェンしてる。」
「こうやって聞いてみると違和感ハンパねぇな」
__というか、今までたるちさんとはボイチェンなしでやっていたが、今更ボイチェンする意味はあるのだろうか。
《まあこの寮に来てからはFPSやってなかったし、しばらく聞いてないから分かんないっしょ?》
「んー...まあ確かに分かるようなわかんないような...」
察したように言うたるちさん。
というか、たるちさんの口調で喋る人はこの寮にはいないから分からないのだが。
「とりあえず、パパっとドン勝頂こうぜ。」
「へぇ、余裕ですね“NEO”さん。プレイを見るのは初めてなんで楽しみです。」
《だってよ、NEO。》
万里先輩とはネットでの関わりは無かったから、どんなプレイをするのか楽しみだ。
「私がドン勝奢ってあげますよ」
《そりゃ楽しみ》
「随分と上からじゃねぇか。“るな子”」
____私たちの戦いが、今、始まる。
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雨村(プロフ) - 夢花(仮垢)さん» わわわ!!!本当ですね!!笑なんだか危ない感じに……( 報告ありがとうございます、修正しておきます!! (2018年10月14日 22時) (レス) id: a3cc1f37d6 (このIDを非表示/違反報告)
夢花(仮垢) - 36のとこで、勉強がべんきになってますぞ…最初色んな意味でビビりましたわw (2018年10月14日 21時) (レス) id: 1ce7d18474 (このIDを非表示/違反報告)
雨村(プロフ) - にゃるさん» ありがとうございます…!!最近は更新ペースがなかなか安定しなくて本当申し訳ないです。頑張ります!!! (2018年8月22日 1時) (レス) id: 291ab6483c (このIDを非表示/違反報告)
にゃる(プロフ) - いつも更新楽しみにしています。これからも頑張ってください (2018年8月21日 21時) (レス) id: 1eb7bde713 (このIDを非表示/違反報告)
雨村(プロフ) - 通行人Aさん» ほんとだ!!間違いです、すみません(><)ご指摘ありがとうございます!!修正しておきます。 (2018年8月21日 11時) (レス) id: a3cc1f37d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雨村 | 作成日時:2018年7月23日 0時