い も う と 19 ページ20
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夕飯のあと、お風呂に入り、今は談話室でゴロゴロしていた。
なんでも、次の公演が春組の公演らしく、監督さんは部屋で考え込んでいるぽかったから、部屋を出てきたのだ。
もう深夜12:00を過ぎているからか、談話室には誰もいない。
皆寝るなり、部屋で過ごすなりしているんだろう。
(次イベに備えておくか…いや、今砕くべき…?)
ゲーム画面ともうかれこれ10分間にらめっこしているが、未だにダイヤを砕くか否か決められなかった。
_____と、そのとき、玄関の方からガチャガチャと鍵を開ける音がした。
一瞬やばいやつか何かと思うが、すぐにそれは勘違いだと気づく。
談話室のドアを開け、入ってきたのは茅ヶ崎さんだった。
「茅ヶ崎さん、おかえりなさい。…残業ですか?」
「ただいま、珍しく残業してきたの。…Aさんはこんな時間まで起きて、何してたのかな?」
ウッと小さくうめき声をあげる私に、茅ヶ崎さんはなになに〜?といたずらっ子のように笑った。
端正な顔でそんな顔をされると、こう、心にくるものがある。
_____なんとなく、茅ヶ崎さんにはバレたくない。
そんな気持ちが私にはあった。
「ちょ、ちょっと、インステとか見てたらこんな時間に…あはは…」
「ふーん?」
まぁいいや、と茅ヶ崎さんは呟くと、カバンをソファーに置く。
こんな遅い時間まで仕事をしてきて疲れているはずなのに、私に対して疲れは一切見せない。
役者、だからなのかな。
「あれ、このプリン。」
「あ、そのプリン茅ヶ崎さんの分ですよ。…私が、作ったんですけど。」
いつの間に冷蔵庫を開けたのか、茅ヶ崎さんの手には今日作ったプリンがあった。
「へぇ…食べてもいい?」
「もちろん!!」
それじゃあ、遠慮なくと、茅ヶ崎さんはプリンを口に運んだ。
感想が気になって、思わず茅ヶ崎さんを見つめてしまう。
「どう、でしょうか…?」
「ん、おいしい。Aすごいじゃん。」
「よかった…!!茅ヶ崎さんのお口に合ったみたいで、良かったです!!」
(三次元のイケメンからお褒めの言葉いただきました!!ご褒美!!)
ガッツポーズを繰り返す私を、茅ヶ崎さんはじーっと見つめていた。
変な子だと思われてしまったかもしれない。
「あのさ、」
「は、はい…?」
真剣な顔でこちらを見つめる茅ヶ崎さん。
_____まさか、私がゲーマーだということがバレたんじゃ…?!
「名前。」
「へっ…?」
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雨村(プロフ) - 夢花(仮垢)さん» わわわ!!!本当ですね!!笑なんだか危ない感じに……( 報告ありがとうございます、修正しておきます!! (2018年10月14日 22時) (レス) id: a3cc1f37d6 (このIDを非表示/違反報告)
夢花(仮垢) - 36のとこで、勉強がべんきになってますぞ…最初色んな意味でビビりましたわw (2018年10月14日 21時) (レス) id: 1ce7d18474 (このIDを非表示/違反報告)
雨村(プロフ) - にゃるさん» ありがとうございます…!!最近は更新ペースがなかなか安定しなくて本当申し訳ないです。頑張ります!!! (2018年8月22日 1時) (レス) id: 291ab6483c (このIDを非表示/違反報告)
にゃる(プロフ) - いつも更新楽しみにしています。これからも頑張ってください (2018年8月21日 21時) (レス) id: 1eb7bde713 (このIDを非表示/違反報告)
雨村(プロフ) - 通行人Aさん» ほんとだ!!間違いです、すみません(><)ご指摘ありがとうございます!!修正しておきます。 (2018年8月21日 11時) (レス) id: a3cc1f37d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雨村 | 作成日時:2018年7月23日 0時