Story65 ページ19
桑原の鬱陶しい絡みを軽くあしらい、一人でいる飛影に声を掛ける。
「右腕は大丈夫？」
「……」
「あの調子だと和真は気付いてないだろうけど、私には流石にバレてるよ？」
「……ッチ。別に、問題は無い」
「ごめんね。本当は治せたり、気休めになるようなことができたらいいんだけど」
裕加は治癒能力やそれに近い能力を取得していない。その上、飛影は妖怪なため自分の霊力を渡すこともできない。そのことにどうしようもない不甲斐なさを感じる。これに飛影は気付いたのだろう。
「別に自分を責める必要はないだろう。俺が問題は無いと言っているのだからな｣
「また私の悪い癖が出ちゃったね……。腕のことはまた考えるから、今は安静にしててね。絶対に無理に動かしちゃダメだよ」
裕加がまた心配すれば問題ないの一点張り。本当はものすごい痛みに耐えているはずだ。自分にできることは何だろうかと考えていると、突如鋭い妖気を感じた。
「うわっ……ぁ」
妖気を感じた方に直感で振り向けば、六遊怪チームの残り二人の首が飛んだ。目の前の生々しい光景に裕加でも声を漏らした。妖怪にとっては日常茶飯事の争いごとなのだが。
「ウィ〜〜ック。遊びは危ねーからおもしろいのによォ。しらけさせるマネしやがってバカどもがよォ」
鈴駒がリングに上がってきた男の名前を呼んだ。どうやら酎というらしい。が、それにしても……
(すんごいお酒の臭いする！リング外にいても分かるほど強いとかヤバすぎでしょ！)
それと同時に感じる妙な不安感。是流程の妖気は持ち合わせていないが、妖気量で有無を言わせない何かを感じる。周りも感じ取っているようだ。
「よっと………。すげー酒の臭いだな。目がすっかり覚めちまったぜ……」
ここに来て幽助が目覚めた。流石に気付いたのだろう、あの男の奇妙で不気味な妖気に。二人を殺した時にすら殺気が感じられない。恐ろしい凄技を。
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アマミヤ(プロフ) - しらす(゜∀。)さん» 返信遅くなって申し訳ありません。コメントありがとうございます！更新頑張っていきますのでこれからもお楽しみ下さい！ (2020年5月22日 20時) (
レス) id: fc88c8f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
しらす(゜∀。) - 更新!!!!飛影を来れぇぇええええ←(？) (2020年5月14日 9時) (レス) id: 250604a6b5 (このIDを非表示/違反報告)
遊星(プロフ) - 更新停止になってますが大丈夫ですか？素敵な話なのに更新停止は勿体無いです。早く続き読みたいです。 (2020年1月19日 16時) (レス) id: cc3dcebb37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アマミヤ | 作成日時：2020年1月19日 16時
