Story44 ページ46
裕加が持つ剣は飛影が持つ剣よりも一回り小さい太刀。一般的に太刀は二刀で一つの場合が多いが、裕加の太刀は一刀だった。大きさが一回り小さいだけで剣術も変わってくるのだろうか。飛影のこれまでの経験上そんなことはなかった。
(だが、こいつの剣術は他の奴らとは違う)
剣よりも一回り小さいという事だけではない。太刀での戦い方を全てを理解し、使いこなすような剣術。今まで飛影が見てきたものとは違う。それがとても厄介だった。
『一人で修行をしていた飛影に、私の修行相手をしてほしいと頼んだ。その代わりは私は飛影に邪王炎殺拳を使わせるようにすること。』
『それがどうした？』
『私はもう一つ条件を出した。でも、それだとフェアじゃない。だから、実戦での勝負方法は飛影が決めていいよ？』
突然こんなことを言い出したのは、修行を始めて一週間も満たない頃。特に考えもなくやるよりはいい。そう思い、この提案を呑むことにした。格闘戦、剣術、霊気と妖気の勝負。時にはクナイと剣の勝負もあった。
カキーン、という金属音と同時に飛影の剣が宙を舞い、重力に逆らうことなく後方へと落ちていく。落ちた剣を鞘へとしまう。
「場所、移動しよっか」
木の拓けた岩場の先端から森を抜け、海辺へと出る。砂浜に腰掛け夕陽を眺める裕加の隣に、飛影も腰を掛けた。
(何を考えている？)
時々あるこの状態。ただ一点を見つめ、虚無を漂わせるような空気。裕加がこの状態に陥っている時の飛影は無力だった。話し掛けても応えてはくれない、そんな裕加に苛立ちを覚える。
「ねぇ飛影、知ってる？」
「……何をだ」
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アマミヤ(プロフ) - 夾さん» コメントありがとうございます！飛影かっこいいですよね〜分かります(^ー^)これからも宜しくお願いします！ (2020年3月21日 18時) (
レス) id: fc88c8f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
夾 - ここまで読ませて頂きました。飛影がかっこいいです！これからも頑張ってください！ (2020年3月21日 18時) (レス) id: d64271d75d (このIDを非表示/違反報告)
アマミヤ(プロフ) - 灯霧さん» コメントありがとうございます(*ゝω・)ﾉ 是非、読ませて頂きます！頑張って更新していきます！ (2020年3月10日 11時) (レス) id: fc88c8f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
灯霧(プロフ) - とても楽しいお話ありがとうございます！私も飛影オチの連載載せているので、良ければ見てください！そして続編の方の更新もお待ちしてます！ (2020年3月9日 16時) (レス) id: 58548306cb (このIDを非表示/違反報告)
遊星(プロフ) - アマミヤさん» 分かりました。更新再開お待ちしてます。更新頑張って下さい。 (2020年1月19日 15時) (レス) id: cc3dcebb37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アマミヤ | 作成日時：2019年8月31日 20時
