Story42 ページ44
『要らないわ!あんな子!あれはただの化け物よ!』
『だって、普通に考えてみて!?一度は死亡が確認されたのに、生き返ったのよ!あの炎の中でも怪我は背中にある火傷だけよ…!信じられないわ!』
扉一枚隔てた向こうには裕加の親戚が集まっていた。仮引き取り場所として祖父母の家に身を置いていた裕加は眠ったふりをしてこの会話を聞いていた。幼かった裕加でも会話内容は理解していた。
“化け物”
この言葉が深く胸に突き刺さる。
(私は要らない子なんだ……)
頭で考えるよりも体が先に動いた。家を飛び出したのだ。宛などない。でもこの家にはもう居られないと直感で感じたから。
九年前の春の日。あの日は豪雨、暴風だった。皿屋敷市に住む小杉邸は桑原家の向かい側で、周りの家よりも敷地面積が広く、家というよりは屋敷に近かった。
『お母さん。お外、ゴロゴロって音がするよぉ。怖いよぉ〜』
『裕加いらっしゃい。大丈夫よ。お母さんもお父さんもついてるわ。安心して』
『うん…!』
そう言って母は裕加の頭を撫でる。裕加は母のこの行為が大好きだった。だが、これが最後のこととなった。
突然部屋が暗くなる。瞬間、黄色の光が家を強く打つ。雷が家に落雷したのだ。そして、瞬く間に炎が燃え盛り一軒を丸飲みした。
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アマミヤ(プロフ) - 夾さん» コメントありがとうございます!飛影かっこいいですよね〜分かります(^ー^)これからも宜しくお願いします! (2020年3月21日 18時) (レス) id: fc88c8f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
夾 - ここまで読ませて頂きました。飛影がかっこいいです!これからも頑張ってください! (2020年3月21日 18時) (レス) id: d64271d75d (このIDを非表示/違反報告)
アマミヤ(プロフ) - 灯霧さん» コメントありがとうございます(*ゝω・)ノ 是非、読ませて頂きます!頑張って更新していきます! (2020年3月10日 11時) (レス) id: fc88c8f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
灯霧(プロフ) - とても楽しいお話ありがとうございます!私も飛影オチの連載載せているので、良ければ見てください!そして続編の方の更新もお待ちしてます! (2020年3月9日 16時) (レス) id: 58548306cb (このIDを非表示/違反報告)
遊星(プロフ) - アマミヤさん» 分かりました。更新再開お待ちしてます。更新頑張って下さい。 (2020年1月19日 15時) (レス) id: cc3dcebb37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アマミヤ | 作成日時:2019年8月31日 20時