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Story35 ページ37

キーンコーンカーンコーン。

帰りのSHRの終わりを告げる振鈴が鳴る。

「今回の定期テストも上位三名は変動なしかぁ」
「あの三人、流石だよな」

盟王高校では数日前二学期期末テストが終了し、本日上位者十名が張り出された。上位三名である南野秀一、海藤優そして小杉裕加。この三名は入学当初から均衡を保ち続けている。最も蔵馬は一位になるつもりなどないのだが。

「南野くーん!今回も一位だなんて流石だね!」
「良かったらここ教えてくれない?」

そして定期テスト終了後、毎回あるのがこの光景。

「ごめん、今日はこれから用事があるんだ。また次の機会に」

そう言って逃げるように教室から出る。この手には関わりたくない。それが蔵馬の本心だった。

校門に向かいながら蔵馬は垂金の別荘で裕加とすれ違った時のことを思い出す。蔵馬が声をかけても振り向きもせず、切羽詰まった表情でどこかへと向かう裕加を。

(彼女は一体どこへ向かっていたんだ?)


「遅くなってごめん」
「もう〜、待ちくたびれちゃったよ」

皿屋敷駅前の喫茶店。裕加はここで友達と待ち合わせをしていた。

「テストも終わったばかりで忙しくて」
「言い訳禁止!」

それはお互いにしか見せることのない笑顔。店員に注文を告げ会話を続ける。

「裕加姉ちゃん。テストどうだった?」
「いつも通りだよ。相変わらず学年三位。月人は学校生活どう?」
「つまんないよ。友達は馬鹿ばっかりだしさ」

憎まれ口をよく叩く五歳年下の彼と裕加は学校に友達と呼べる人が居らず、互いが唯一の友達だ。こうやって喫茶店などで会うことは珍しいことではなかった。

一時間程経った頃。

「!?」

突然の黒い妖気。その妖気が脳内に流れ込んでくるような感覚に陥った。

「月人、今日はこれでお開きにしようか?」
「俺ん家でゲームしてかないの?」
「…この後用事があるんだ」

嘘を付くのは心苦しかったが、この強い妖気は垂金の別荘で感じた妖気よりも更に数段強くなっている。

(急がないと…!彼らが危ないかもしれない!)

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設定タグ:幽遊白書 , 飛影 , 夢小説   
作品ジャンル:アニメ
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アマミヤ(プロフ) - 夾さん» コメントありがとうございます!飛影かっこいいですよね〜分かります(^ー^)これからも宜しくお願いします! (2020年3月21日 18時) (レス) id: fc88c8f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
- ここまで読ませて頂きました。飛影がかっこいいです!これからも頑張ってください! (2020年3月21日 18時) (レス) id: d64271d75d (このIDを非表示/違反報告)
アマミヤ(プロフ) - 灯霧さん» コメントありがとうございます(*ゝω・)ノ 是非、読ませて頂きます!頑張って更新していきます! (2020年3月10日 11時) (レス) id: fc88c8f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
灯霧(プロフ) - とても楽しいお話ありがとうございます!私も飛影オチの連載載せているので、良ければ見てください!そして続編の方の更新もお待ちしてます! (2020年3月9日 16時) (レス) id: 58548306cb (このIDを非表示/違反報告)
遊星(プロフ) - アマミヤさん» 分かりました。更新再開お待ちしてます。更新頑張って下さい。 (2020年1月19日 15時) (レス) id: cc3dcebb37 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アマミヤ | 作成日時:2019年8月31日 20時

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