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Story32 ページ34

「たぁ、助けてくれ!金ならいくらでもやる。そうだ!わしと組まんか?この娘の氷泪石と言う宝石はとてつもない価値があってな、どうだ?」

自分よりも飛影の方が強い。垂金はそう判断し飛影に氷泪石の話を持ちかける。切羽詰まっているのは分かるが、その話は飛影の怒りに火をつけているようなものだ。

「っ!」

飛影の左こぶしが垂金の顔に決まる。窓ガラスに頭をぶつけ倒れたかと思えば馬乗りになり、何度も垂金を殴りつける。

「やめろ飛影!そいつを殺すな!」
「飛影!やめて!」

幽助と裕加の声が重なる。驚きに動きを止め二人を交互に見る。

「この程度で許されると……思うなよ!」
「飛影!殺すなぁ!」
「やあぁぁ!やめて!」

裕加と雪菜、二人が同時に叫ぶ。雪菜は飛影の左腕を掴み包んでいた。

「もう、止めてください!」
「どういうことだ?この人間がお前を苦しめてきたんだろう?!」

理解出来ない。飛影はそう言いたげに雪菜を見つめる。

「もう、沢山なんです。私もう傷つけあったり憎しみあったりするのを見たくありません!例えどんな人でも…。お願いです。止めてください…!」

雪菜の涙が氷泪石と変わる。例え今は愛情と言うものが理解出来なくてもいつかは出来る時が来る。そう信じて裕加は二人に背を向ける。

「…分かった。こんな奴のことでお前が悲しむことはない」
「ありがとうございます」

少しばかりか飛影が笑った気がした。もしそうならば、愛情が理解出来るのもそう遠くはないだろう。

(誰かが私を呼んでいる、そんな気がする)

途中で蔵馬に会ったが一言も声をかけず通り過ぎた。誰が呼んでいるのかそこがどこなのか。分かる筈なんてないのに、自然と足は別荘裏の森へと向かう。

(貴方は一体何者なの?)

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設定タグ:幽遊白書 , 飛影 , 夢小説   
作品ジャンル:アニメ
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アマミヤ(プロフ) - 夾さん» コメントありがとうございます!飛影かっこいいですよね〜分かります(^ー^)これからも宜しくお願いします! (2020年3月21日 18時) (レス) id: fc88c8f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
- ここまで読ませて頂きました。飛影がかっこいいです!これからも頑張ってください! (2020年3月21日 18時) (レス) id: d64271d75d (このIDを非表示/違反報告)
アマミヤ(プロフ) - 灯霧さん» コメントありがとうございます(*ゝω・)ノ 是非、読ませて頂きます!頑張って更新していきます! (2020年3月10日 11時) (レス) id: fc88c8f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
灯霧(プロフ) - とても楽しいお話ありがとうございます!私も飛影オチの連載載せているので、良ければ見てください!そして続編の方の更新もお待ちしてます! (2020年3月9日 16時) (レス) id: 58548306cb (このIDを非表示/違反報告)
遊星(プロフ) - アマミヤさん» 分かりました。更新再開お待ちしてます。更新頑張って下さい。 (2020年1月19日 15時) (レス) id: cc3dcebb37 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アマミヤ | 作成日時:2019年8月31日 20時

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