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Story23 ページ25

いい加減体力が限界だった。倒しても倒してもまた湧いてくる養殖人間に嫌気が差す。残り少ない体力で本日三発目となる霊光雷丸を放つ。ふとグラッと目の前が揺れ、その場に膝をつく。

「…限界かも」

残り一本となったクナイを床に刺し、それに霊気を送り込む。

「雷よ、高潔なる雷よ、
古より大地に裁きを下す清浄なる雷よ。
災厄に立ち向かう我らに、
全ての仇を滅却せしめる、
雷神の加護を与えたまえ。
右足に宿りし神、伏雷大神(フシイカズチノオオカミ)よ。仇から隠れさせたまえ。結界…!」

途切れ途切れの呪文を唱え終われば裕加を養殖人間から護る為の結界が張られる。

(和真、蔵馬、飛影。幽助を頼んだよ…)

そこで裕加の意識は途絶えた。


裕加を置いた桑原達一行は長い階段を駆け上がる。突然、地震にも似た地響きが響き渡り辺りの階段を崩していく。

「階段が…」
「しまった…」
「どうするよ、おい!」
「っ…」

その時だった後方から青白い光が一瞬差し、その後に得体の知れない何かを感じた。霊気ではあるが感じたことのない何か。飛影は蔵馬と顔を合わせる。先に口を開いたのは蔵馬だった。

「…飛影、今のは一体?」
「分からん。だが正体はあの女だろう」
「「「!?」」」

突然霊気が消えた。三人で目を合わせる。

「裕加さんの霊気が消えた…!?」
「でもこの状況では両方助けに行くのは無理だ…!」

珍しく蔵馬が焦っている。幽助を助けに行くか、裕加を助けに行くか。勿論助けに行くのは幽助だ。裕加の為にも三人は急いで幽助の元へと駆けて行く。

(何故だ。何故俺はあいつを助けようとしている?)

仮にも幽助には借りがある。それに、免罪も可能になる。だが裕加の為にここまでする必要はないのだ。

(何の為に俺は…?)

その答えが分かるのは“仲間”であるからなのだが、それに飛影が気付くのはもう少し先の話である。

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設定タグ:幽遊白書 , 飛影 , 夢小説   
作品ジャンル:アニメ
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アマミヤ(プロフ) - 夾さん» コメントありがとうございます!飛影かっこいいですよね〜分かります(^ー^)これからも宜しくお願いします! (2020年3月21日 18時) (レス) id: fc88c8f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
- ここまで読ませて頂きました。飛影がかっこいいです!これからも頑張ってください! (2020年3月21日 18時) (レス) id: d64271d75d (このIDを非表示/違反報告)
アマミヤ(プロフ) - 灯霧さん» コメントありがとうございます(*ゝω・)ノ 是非、読ませて頂きます!頑張って更新していきます! (2020年3月10日 11時) (レス) id: fc88c8f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
灯霧(プロフ) - とても楽しいお話ありがとうございます!私も飛影オチの連載載せているので、良ければ見てください!そして続編の方の更新もお待ちしてます! (2020年3月9日 16時) (レス) id: 58548306cb (このIDを非表示/違反報告)
遊星(プロフ) - アマミヤさん» 分かりました。更新再開お待ちしてます。更新頑張って下さい。 (2020年1月19日 15時) (レス) id: cc3dcebb37 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アマミヤ | 作成日時:2019年8月31日 20時

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