Story14 ページ16
器用に鳴虎衝壊波は避けていく裕加を見て、蔵馬の内心はハラハラしていた。
「裕加!代わりましょうか?」
その言葉に裕加は後ろを振り返る。
「怪我人は安静にした方が良いよー」
戦いの最中だというのに呑気そうな返事が返ってくる。
「フン。貴様も人のことは言えないだろう」
「どういうことだよ?」
「あいつの右腕は裏切りの門の重さに耐えきれず折れている」
「「「なっ!?」」」
(余計なこと言わないでよ…)
飛影達が話している間も鳴虎衝壊波は撃たれる。不意に裕加の足元が止まる。近くの飛べる足場は白虎の目の前にある一つのみ。これぞ絶体絶命というやつだ。
「グハハハハ!これで終わりだ!」
「「「裕加(さん)!!」」
白虎が口内に力を溜め、構えをとる。それに対抗するように裕加も構えをとる。
「「霊丸?」」
幽助、桑原から声が上がる。裕加の構えは幽助の霊丸の構えと瓜二つだ。違う点は左で撃つこと。
「今更何をしようと状況は変わらない!食らえぇ!鳴虎衝壊波!」
裕加の指先に霊気が集中する。だが、集中している霊気の中に何か青白い電光のようなものが混じる。
「霊光雷丸!」
幽助の霊丸の数倍はある威力で鳴虎衝壊波とぶつかりその閃光により辺り一面が白くなる。
閃光が消え去り先程まで裕加がいた足場を見るとそこに足場はなく、白虎の目の前の足場に移動していた。
(あの閃光の中でどうやって移動を…?)
隣を見ると飛影もこちらを見ている。自分達は同じことを考えているはずだ。
「蔵馬、あいつは何者だ?」
「俺が知る限りではどこにでもいる人間の女性です。少しクラスメイトと距離を置いている感じはありますが…」
今日、コエンマからの提案によりここに来るまで小杉裕加と言う人物は普通の人間の女性だと思っていた。霊気も幽助や桑原のように高いわけではない、気にも留めなかったただのクラスメイト。
「未だに状況はこちら側が不利だというのに、勝ちを見越しているような目をしていやがる。」
何か勝算でもあるというのか?謎多き者だが今は信じるしかない、もう一度飛影を見て互いに頷いた。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
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アマミヤ(プロフ) - 夾さん» コメントありがとうございます!飛影かっこいいですよね〜分かります(^ー^)これからも宜しくお願いします! (2020年3月21日 18時) (レス) id: fc88c8f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
夾 - ここまで読ませて頂きました。飛影がかっこいいです!これからも頑張ってください! (2020年3月21日 18時) (レス) id: d64271d75d (このIDを非表示/違反報告)
アマミヤ(プロフ) - 灯霧さん» コメントありがとうございます(*ゝω・)ノ 是非、読ませて頂きます!頑張って更新していきます! (2020年3月10日 11時) (レス) id: fc88c8f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
灯霧(プロフ) - とても楽しいお話ありがとうございます!私も飛影オチの連載載せているので、良ければ見てください!そして続編の方の更新もお待ちしてます! (2020年3月9日 16時) (レス) id: 58548306cb (このIDを非表示/違反報告)
遊星(プロフ) - アマミヤさん» 分かりました。更新再開お待ちしてます。更新頑張って下さい。 (2020年1月19日 15時) (レス) id: cc3dcebb37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アマミヤ | 作成日時:2019年8月31日 20時