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「ねぇ…?」
『……ぅ…ん…?』
声が届いたのか返事が返ってくる
けど、いつもの声とは違って弱々しく消えてしまいそうな声
「っ…ちょっと待ってて…!」
急いでリビングに戻りソファに買ってきたものをバサっと置いて自室に駆け込む
とりあえず暖かそうなもの…あっタオル生地の上下ウェアがあったはず…!
女子のクローゼットを勝手に開ける訳にはいかず、自分の持ってるものを漁り再び彼女の所へ
「ちょっとごめん…」
キツイだろうけど少しの間我慢してと優しく言い、体に力が入ってない彼女を何とかベッドに座らせ着てるものを脱がしていく
「冷たっ…」
こんなの着て耐えてたの!?このバカ…とか思いながら次はYシャツへ
冷たく湿ったYシャツはピタリとくっついてて、彼女の体のラインを引き立てる
目のやり場に困りながらも何とか俺の服を着させた。俺のサイズということもあり彼女が着るとブカブカで、まるでワンピースのよう
「辛かったら寄りかかっていいから…」
返事は返ってこないけど、珍しく素直に言うことを聞きポスンっと俺の胸に彼女の頭が寄りかかる
下も素早く着替えさせ、濡れた服は全て洗濯機に放り込んだ
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作者名:雨宮 | 作成日時:2020年6月4日 13時