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運賃を支払いバスを降りている時、残り1段のところでガクンっと体から力が抜け思わずバスの壁に手を着く
あぶな…
バスから完全に降り、チラリと及川さんを見るとスマホに目線を落としていてさっきのを気にしている様子はないみたい。よかった
あれから家に向かう途中、さっきみたいにならないように、バレないように平然を装って歩くけども鎮痛剤の効果が薄まり関節がキリキリと痛みだしてぐっと顔をしかめる
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…なんとか家に着いた…。
鞄から鍵を取り出しドアを開けようとすると、
「用事が出来たらちょっと行ってくる」
と言って及川さんは歩いてきた道を戻っていく
帰り際、女の人と電話で話してたし遊びに行くのかな…と背を向け歩く及川さんを見つめ家に入った
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作者名：雨宮 | 作成日時：2020年6月4日 13時
