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「お客さん、この先で事故だって…!」

タクシーの運転手さんが申し訳なさそうに教えてくれる


嘘でしょ…


先程まで30分を指していた針はいつの間にか45分を指していて、再び焦燥に駆られる

...どうしよう


今いる場所は学校前のバス停近く
ここから1km程先に体育館はある


…走るか


意を決して、タクシーの運転手にここで降りますとお金を払いタクシーを降りた


明日が休日で良かった
きっとぶっ倒れるだろうな…


もしものためにとポケットに忍ばせておいた鎮痛剤を飲んで軽くストレッチをする


よしっと走り始めようとした瞬間、

頬に冷たい感覚、そしてポタッポタッと道路に水滴が落ちてきて水玉模様になっていく


…今日はとことん運が悪い

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作者名:雨宮 | 作成日時:2020年6月4日 13時

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