及川専属マネの苦悩 (ページ2)

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入社2年目の春の金曜の夜

私はいつもみたく同じ事務所の先輩
もっと言えば同じ高校出身の先輩、黒尾先輩と行きつけの居酒屋に足を運んでいた

金曜日の夜ってこともあり、仕事終わりのOLさん達やサラリーマンの群れでお店は私たちが来る前から既に賑わってた

「お席がご用意できたのでご案内致しますー！」

と、案内され黒尾先輩と向かい合わせに座った

『ふぁー！何とか、満期契約終了！良かったぁ』

「よく頑張ったな！初めてにしては上出来だったんじゃね？」

そう笑いながら、お祝いだ奢ってやるとメニューを渡してくれた

今日は私の初めての仕事、2年契約してた選手との契約が無事終了しお祝いで来てる

っても、毎週金曜来てるけどね

「なーに食べよっかなぁ！」

ウキウキ気分でメニューを見てると、

「おせーなぁ！仕方がねぇ、俺のオススメメニューだ！」

とか言いながら先程渡されたメニューをすぐ取り上げられ勝手に選ばれる

いや、選ばしてくれるんじゃなかったんかい！

呆気に取られた私の顔をニヤニヤしながら見てる黒尾先輩

許すまじ

最初から選ばしてくれる気なんてなかったでしょ！

そんな私をおいて黒尾先輩は忙しく歩き回ってる店員さんを捕まえ、ぱぱっと注文してく

「飲み物はー…俺は生にしよ。Aは…すぐ酔うからコーラな」

と飲み物まで勝手に決められる始末

おいおい