期限付きの交際“高橋恭平”

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A「あれからもう二年か…。」

恭平くんを知った私は、その後も友達が買ってくる雑誌や、
恭平くんが出ているテレビ番組を見たりと、すっかりファンらしくなっていた。

いや、私を笑顔にしてくれた恭平くんを
わたしは大好きになり、ファンになっていた。

そうやってるうちに知った。
恭平くんは、けっこうアホｗ
でも、顔も声もかっこいい。日に日に魅せ方が上手になっていってて、
アイドルらしくなっていってる。

でも…なんだか、遠いな。
私は、手紙を書くことぐらいしかできない。

あ、手紙。
もうすぐ一ヶ月だ。
なんで私、前回あんなこと書いちゃったんだろう…＞＜
無理に決まってんじゃん…謝罪しなきゃ‼

A「お母さん、いつものレターセットと切手、買ってきてくれた？」

母「ええ。あっ、そういえばAに手紙届いてたわよ。」

…？私に手紙？？
友達…なわけはない。

中三から病気が悪化し、学校に行けなくなった私。
最初は友達もお見舞いに来てくれたり、連絡をとったりしていたけど、
しだいに、来てくれなくなり、連絡も途絶えた。

それから、高校に進学できなかった私に、友達と呼べる人は、一人もいない。

…じゃあ、誰？

受け取った手紙は、シンプルな白が主のデザイン。
私の住所を書いてる字は、少し雑。

…男の子かな？

裏返すと、差出人の名前と住所。
書いてあった名前は、

『高橋 恭平』


…嘘、でしょ？

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