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恭平side
ピンポーン ガチャッ
母｢...恭平くん。｣
恭平｢お久しぶりです。｣
前に1度だけきた、Aの家。
中に入ると、少し、Aの匂いがした。
母｢今日は、どうしたの？｣
恭平｢Aに、ちゃんと手、合わせてへんな
って思ったんで。｣
母｢ああ、そうね。仏壇はあそこよ。｣
お母さんが指した先に、白い棚と、
骨壷、そして、Aの写真。
その目の前に座って、Aの写真と向き合う。
線香に火をつけ、2回チーンってするやつを鳴らす。
静かな空間に、音だけが響いていく。
目をつぶり、手を合わせると、
目の前には、Aがいた。
恭平｢A｣
手を伸ばしたけど、触れられへん。
悲しそうに笑うA。
恭平｢A、ごめんな？
俺が弱いから、頼れへんくて、辛かったよな？｣
黙って首を振るA。
恭平｢俺、もう逃げへんから。
Aがもうおらへんことにも、ちゃんと向き合うから、心配せんでや？大丈夫やから。｣
頷き、微笑むA。
恭平｢今まで俺を守ってくれてありがとう。
縛ってたんは、Aやなくて俺や。
俺も、Aの足枷になりたくない。
俺のことを気がかりに成仏できひんとか
嫌やから、ちゃんと返事をしにきた。
俺と、別れてください。｣
俺の頬に、誰かが触れる。
いつの間にか泣いてる俺の涙を拭って、
微笑むAの目にも、涙が浮かんでる。
恭平｢A、ホンマにありがとう。
愛しとったで。｣
頬に涙を伝わせながら、笑うA。
Aの姿が、だんだん薄くなっていく、
A｢私もだよ。｣
消えていくAは最後に、
そう呟いた気がした。
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瀬尾愛良 - ののさん» そう思ってくださる方が1人でもいるだけで、私がこれを書いた意味があったと思います。ありがとうございます！ (2019年1月16日 2時) (
レス) id: 96fbdf2fd4 (このIDを非表示/違反報告)
のの - 私が一番好きな作品です！何回見ても号泣してしまいます。本当に好きなので、消さないで欲しいです！遅くなりましたが、完結おめでとうございます！ (2019年1月14日 19時) (レス) id: dd4fcee386 (このIDを非表示/違反報告)
結 - 号泣した 目がやばい (2018年7月28日 15時) (レス) id: daf58909f3 (このIDを非表示/違反報告)
みな - 瀬尾愛良さん» キュンキュンしました！ (2018年3月4日 20時) (レス) id: 591aecdf03 (このIDを非表示/違反報告)
優葉 - とっても面白かったです! (2018年1月24日 18時) (レス) id: dd4fcee386 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瀬尾 愛良 | 作成日時：2017年11月4日 1時
