３８ ページ38
恭平side
それから俺は、ひたすら仕事をこなした。
なんか、少しでもサボれば、
Aの手術が成功しなくなるんじゃないかって
勝手に思って。
謙社｢恭平？あんま無理せんといてな？｣
恭平｢おん！分かっとるわ笑｣
先輩に頼んで、
俺のソロの時に一番見える席を取ってもらった。
曲は、嵐さんの｢One Love｣にした。
これをAに歌って、それから、
プロポーズするんや。
実は買う指輪はもう決まっててん。
雪の結晶のデザインの指輪。
雪の精みたいなAに、絶対似合う。
自分でデザインして作ってもらったやつやから、
かなり時間かかるみたいで、
受け渡しできるのはクリスマスの2週間前らしい。
上手く歌えるように
上手く踊れるように
上手く伝えられるように
手術が成功するように
携帯で連絡すら取れないAのために、
俺が出来ることなんて、ただただ、
頑張ることだけやった。
ークリスマス2週間前ー
康二｢恭平ー！これ前言ってたチケットな！｣
恭平｢おー！ありがとうございます！！｣
康二｢今日着替えるの早いな。
なんか予定あるん？｣
恭平｢はい！やっと今日できたんです！｣
康二｢あー、前言ってたあれか！
せっかくご飯行こうと思ったんに。｣
恭平｢すんません、また今度お願いします！｣
康二｢おん！｣
店員｢ありがとうございましたー！｣
やっとできた指輪。
やっと届いたチケット。
やっと納得いく練習ができた今日。
A、手術大丈夫かな...？
バックの中には、
指輪と、チケットと、Aからもらった手紙と、
休みの日に行きまくった神社のお守り。
恭平｢Aでいっぱいやな笑｣
俺がやれることは全部やった。
あとはAが...
プルプルプルッ
恭平｢誰からやろ？
...Aのお母さん！？｣
恭平｢もしもし、お母さん？
どないしたんですか？？｣
母｢もしもし、恭平くん！？
あの、Aがっ...急いで病院来てっ！！｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 256人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
瀬尾愛良 - ののさん» そう思ってくださる方が1人でもいるだけで、私がこれを書いた意味があったと思います。ありがとうございます！ (2019年1月16日 2時) (
レス) id: 96fbdf2fd4 (このIDを非表示/違反報告)
のの - 私が一番好きな作品です！何回見ても号泣してしまいます。本当に好きなので、消さないで欲しいです！遅くなりましたが、完結おめでとうございます！ (2019年1月14日 19時) (レス) id: dd4fcee386 (このIDを非表示/違反報告)
結 - 号泣した 目がやばい (2018年7月28日 15時) (レス) id: daf58909f3 (このIDを非表示/違反報告)
みな - 瀬尾愛良さん» キュンキュンしました！ (2018年3月4日 20時) (レス) id: 591aecdf03 (このIDを非表示/違反報告)
優葉 - とっても面白かったです! (2018年1月24日 18時) (レス) id: dd4fcee386 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：瀬尾 愛良 | 作成日時：2017年11月4日 1時
