２３ ページ23
恭平side
A「えっと、あのそれは…。」
ん？俺なんかまずいこと言ったんかな…？
あ、そういえば前手紙に外出できひんって書いてたけど、
一歩も病院出られへんのかな？
母「いいんじゃない？行ってきたら？」
A「お、お母さん⁉ 聞いてたの⁉」
母「最後の方しか聞いてないわよ笑
それより、さっき検査終わったんでしょ？
ちょっと外に行くぐらい大丈夫でしょ。行ってきたら？」
検査？なにどういうこと？？
A「ホント⁉ いいのマジで⁉
やったーー♪じゃあ厚着するから、恭平ちょっと出てて？」
恭平「あ、おん。分かった。」
ガラガラッ バタンッ
母「…検査ってなんのこと？って思ったでしょ？」
恭平「な、なんで分かったんすか⁉
エスパーっすか？？」
母「さっきから顔に全部出てるのよ笑
あのね、Aの病気は深刻だから、今は４時間おきに
検査をしなきゃいけないの。」
恭平「えっ４時間⁉」
母「それに冬は体調を崩しやすくて、一歩も外に出たことがないから、
出ることをためらったのよ。」
恭平「体調崩しちゃうんですか⁉
じゃあ外出たらダメじゃないですか⁉」
母「昔の話よ。今なら大丈夫。
…あなたがいるから。」
恭平「へっ？俺？？」
母「あなたが文通始める前はもっと深刻だったのよ？
検査は３時間おきだったし、いっつも体調悪かったし。」
母「でも、文通始めてからは回復状態にあるの。
だからきっと今なら大丈夫よ。」
恭平「…すみません。俺アホなんでよく分かんないっす。」
母「まあいいわ、分かんなくても。あの子も無自覚だしね。」
ガラガラッ
A「お待たせ恭平‼ 行こっ‼」
恭平「おん、早かったなってお前、薄すぎるんちゃう？
冬の寒さなめん方がええで？」
A「え、だって冬がどれだけ寒いとかもう覚えてないし。
それより早く‼ 雪溶けちゃう‼」
恭平「そんなすぐ溶けへんやろ…あんま走んなや‼
こけるで‼」
恭平「あ、じゃあA借ります‼」
パタパタパタ
母「雪で思い出作れるのは、今年で最後だからね…。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 256人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
瀬尾愛良 - ののさん» そう思ってくださる方が1人でもいるだけで、私がこれを書いた意味があったと思います。ありがとうございます！ (2019年1月16日 2時) (
レス) id: 96fbdf2fd4 (このIDを非表示/違反報告)
のの - 私が一番好きな作品です！何回見ても号泣してしまいます。本当に好きなので、消さないで欲しいです！遅くなりましたが、完結おめでとうございます！ (2019年1月14日 19時) (レス) id: dd4fcee386 (このIDを非表示/違反報告)
結 - 号泣した 目がやばい (2018年7月28日 15時) (レス) id: daf58909f3 (このIDを非表示/違反報告)
みな - 瀬尾愛良さん» キュンキュンしました！ (2018年3月4日 20時) (レス) id: 591aecdf03 (このIDを非表示/違反報告)
優葉 - とっても面白かったです! (2018年1月24日 18時) (レス) id: dd4fcee386 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：瀬尾 愛良 | 作成日時：2017年11月4日 1時
