第百六話 ページ21
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｢流石にこれじゃなびかないか……。｣
｢わ、わざと！？｣
｢そりゃあね、男が女を口説く時は大体狙って言ってるよ。｣
｢流石にって…安室さん私のこと単純な女として見てない…？｣
｢うん、見てる。｣
サラッと毒を吐くように言うもんだから思わず拍子抜け。
私そんな風に見られてたの…？
確かに恋愛には疎いし、慣れてないけど…！
｢ほら、進んだよ。｣という声に気がつけば空いた列を埋めようと一歩前に進もうとした、その刹那手を取られ前へと引かれる。
慌てて手を離そうにも指と指を絡めさせる安室さんの手は中々解けそうにもなく小さく息を吐いた。
｢安室さん。｣
｢僕知らない。｣
｢いや、子供か。｣
｢言ったね？｣
私の言葉に反応し、ぎらりと光るおめめが何かよからぬ事をしようとしている合図だというのはよく分かった。
逃げようにも繋いだ手のおかげで逃げ道はなく、暑い日差しを遮るように迫る端正な顔立ち。
反応する間もなく肌に感じた
じんわり、波打つ水面のように広がっていく熱が外の熱と相絡まって思考をどろどろにしていく。
い、い、今安室さん何した…！？
感触のしたおでこの方に片手を持っていきながらあちこちから感じる視線から目を逸らした。
｢あぁ、でもこういったのには簡単に反応示してくれるんだね。これはいいこと知ったなぁ。｣
｢あ、あ、あ、安室さん…！｣
｢ん、どうかした？A。｣
｢な、な、な、名前！｣
｢ちょっといじめすぎちゃったかな？ごめんごめん。｣
｢ごめんって…！！｣
眉を八の字にして手を引く安室さんに今度は目を見開くだけじゃなく口をぽかんと開ける。
心音がうるさくて、中々高鳴りが止まない。
｢どう？これはドキドキしたんじゃない？｣
｢ど、ドキドキ…と、いうか。心臓に悪い…。｣
｢あはは、ごめんね。｣
｢だから、それ謝ってるように聞こえない！｣
あれ、何でこんなにずっと体が火照り続けてるんだろう。いつまで経っても冷めることのない体温に首を傾げつつもやっとの事でじぇっとこーすたーに乗り込む。
さっきの熱はきっと、気のせいだ。
いきなりあんなことされれば誰だってああなるはず。
そう、言い聞かせながら。
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花帆 - こんばんは、安室さんとの両想い…！！甘くてトキメキます(*´ω｀*)これからの展開も楽しみに応援しております♪ (2018年7月17日 4時) (
レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
瑛奈(プロフ) - 初めまして！いつも楽しく読ませていただいます！ついに夢主ちゃん、安室さんが好きだって自覚しちゃいましたね（笑）今後の展開で降谷さんとしてはどう動くのか楽しみです（笑）更新大変かもしれませんが頑張ってください！ (2018年7月1日 15時) (レス) id: 7374128719 (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - 更新ありがとうございます！夢主さんどんどん大変になってきますね…実質は相手２人なのに(笑) 目が離せません！ (2018年6月18日 9時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
mao(プロフ) - 更新ご苦労様です！主人公うらやましい！(笑)安室さんファイトって応援したくなりますね！ (2018年6月17日 20時) (レス) id: 5697599ead (このIDを非表示/違反報告)
来夢*ﾟ(プロフ) - salomeさん» もう、いろんな人たちがてんやわんやしてますね…！工程通り進めましたが中々書く方はハードです…笑 これからどうなるかどうぞお楽しみに！ (2018年6月17日 19時) (レス) id: 522dbc585e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：来夢*ﾟ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/playlistra/
作成日時：2018年6月13日 20時
