第百二話 ページ17
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｢じゃあ、もしかして公安警察が好きな理由ってお父さんが…？｣
｢……あ、そうです。よく分かりましたね。うちの父の知り合いにいるらしくて。本当は公安警察について聞くのはタブーなんですが小さい頃何度かその人の話を聞いてたんです。｣
｢…へぇ。それはいいお父さんを持ちましたね。｣
｢……はい、父も母も凄く尊敬出来る人です。｣
｢そう、ですか。｣
小さく途切れた声に哀が混ざっていて、思わず安室さんの声とは予測つかず隣を覗く。
しかし、その声とはまるで似つかない表情に首を傾げ前を向いた。
｢安室さん、好きなアトラクションは何ですか？｣
｢さっきから、Aさんは質問ばかりですね。｣
｢沈黙は嫌です。気まずくなっちゃいますから。｣
｢それもそうだ、…あ、僕は絶叫系が好きですよ。｣
｢……あ、噂に聞くじぇっと……こーすたーってやつですか？｣
｢はい、噂に聞くジェットコースターってやつです。｣
ふふ、と小さく笑いの笑みが隣から聞こえ隣をちらりと覗きながら頬を膨らます。
｢安室さん、私のことからかってません？｣
｢ん？別に？｣
｢……怪しい。｣
｢なんで怪しがる必要があるんですか。｣
ぐるんとハンドルが一回転すると私の体が右に揺れる。
見えた先には沢山の高い高い機械が。
からかわれていたことも忘れ思わずそびえ立つ数々に目を見張る。
｢遊園地…すごい！｣
｢丁度いいデート場所を設定してくれた蘭さんには感謝しなきゃいけませんね。｣
｢ほんと、そうですね。ほら、安室さん早く行きましょ！じぇっとこーすたー、乗るんでしょう？｣
我ながら子供みたいに騒ぎながらバタバタ走っていくと後ろから聞こえる声にも気付かず駐車場を駆けていく。
その時、吹き付ける風が体全体を撫で、カンカン帽がふわり宙を舞った。
慌てて後ろを向くと風に吹かれ、上空に舞い上がった帽子は安室さんの手により難なくキャッチされる。
｢……だから言ったでしょう、はしゃぎすぎると危ないって。｣
｢……はーい。｣
｢はいは短く。｣
｢安室さんは私のお母さんですか。｣
くく、と口の端から漏れる笑みを必死に抑え、強引に被せられたカンカン帽を両手で持ちながら上を見上げる。
｢今日は一日、僕の彼女ですから。お母さんっていうとお仕置きしちゃいますよ？｣
穏やかに笑みを浮かべる安室さんに生理的防御反応が働いて二歩ほど後退した。
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花帆 - こんばんは、安室さんとの両想い…！！甘くてトキメキます(*´ω｀*)これからの展開も楽しみに応援しております♪ (2018年7月17日 4時) (
レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
瑛奈(プロフ) - 初めまして！いつも楽しく読ませていただいます！ついに夢主ちゃん、安室さんが好きだって自覚しちゃいましたね（笑）今後の展開で降谷さんとしてはどう動くのか楽しみです（笑）更新大変かもしれませんが頑張ってください！ (2018年7月1日 15時) (レス) id: 7374128719 (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - 更新ありがとうございます！夢主さんどんどん大変になってきますね…実質は相手２人なのに(笑) 目が離せません！ (2018年6月18日 9時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
mao(プロフ) - 更新ご苦労様です！主人公うらやましい！(笑)安室さんファイトって応援したくなりますね！ (2018年6月17日 20時) (レス) id: 5697599ead (このIDを非表示/違反報告)
来夢*ﾟ(プロフ) - salomeさん» もう、いろんな人たちがてんやわんやしてますね…！工程通り進めましたが中々書く方はハードです…笑 これからどうなるかどうぞお楽しみに！ (2018年6月17日 19時) (レス) id: 522dbc585e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：来夢*ﾟ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/playlistra/
作成日時：2018年6月13日 20時
