紅く染まるキミの頬【ybhk】 (ページ8)

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[仮]ハッキリ派とはページ8

hk side

in「ほぉ～。早速彼氏からプレゼント？」

hk「絶対からかってるだろ」

in「まっさかぁ～」

緩い伊野ちゃんの返事に、本音は見えないけど

たぶんからかってると思う。←

昼食時間に、ふと無意識に服の内側にしまってた

ネックレスを取り出して眺めていた俺。

それを伊野ちゃんに見られて今に至る。

in「でぇ～？薮と付き合えたのに

な～んでそんな浮かない顔なわけぇ？？」

hk「は？え、なにが？」

in「とぼけんなよ。光が言うまで聞かないでおこう

って思ったけど、気になるから聞いてんの」

伊野ちゃんは、案外人のことをよく見ている。

それに、いつも適当なのにいつだって急にばっちり

こなしてくるから驚いてしまう。

だからこそ、隠し通せないところがある。

hk「はぁぁ。」

in「ははっ、でっかいため息笑」

hk「もう、伊野ちゃん！ま、いいや。実は、さ……」

話だした話に、興味津々と言った顔で食いつく彼。

でも、話も中盤に差し掛かると彼でさえだんだん

呆れ顔になる。

in「なにそれ、中途半端すぎでしょ。

そういう類はハッキリさせたい派の二人なのに」

こればかりは、バシッと返す伊野ちゃん。

伊野ちゃんの言い分はごもっとも。

でも、弱い俺はあの告白に返事を返せずに

曖昧にしてこの関係に変えちゃったんだ。