プレゼント ページ7
hk side
家に着いて、リビングに着くと思い付くように薮からの
プレゼントを鞄から取り出した。
hk「あいつ、なに買ったんだろ？」
なにを買ったのかも、種類すら教えてくれず
そのままホームで別れてまた明日。
hk「あいつ、急に突拍子もないことするから」
って、口にしてクスッと笑う。
そして、綺麗にラッピングまでされたを眺めて
綺麗にラッピングを取って中身を取り出す。
hk「あ、ん？ネックレスケース…だっけ？」
長細い長方形型の箱をみてそう呟く。
箱を開けると、予想通りネックレスが入っていて。
hk「うわぁ……めっちゃきれい……」
見た目だけで言えば、結構高そうなネックレスに
俺は目を奪われる。
銅の色をしたチェーンに、その色と同じリングが
通されているそれは、なんだか薮らしかった。
hk「あれ、なんか…え？」
ケースの裏に、紙の存在を感じて見てみると
光へ
俺から、光へ最初のプレゼントです。
よかったら、受け取ってほしいな笑
そんなメッセージの書かれたその紙に、
胸がなんだかドキッとした。
最初のプレゼントって……
たぶん、この関係になって初めてのってことだろ。
誕生日プレゼント、たまにくれるし。←
薮はきっと、付き合って最初のって入れたかったろうに。
俺のせいで曖昧な関係になっちゃって。
だから、俺も俺で “ 付き合ってる ” って真っ直ぐには
言えない。言いたい気持ちはあるのに。
hk「薮に、申し訳ねぇな……」
ごめんとか、ありがとうとか
言ったところで、薮を困らせるだけ。
俺も好きだよって言えたら、済むのに。
言えないのが、俺の面倒な性格。
だから、
hk「薮、ごめんな？」
って、一人の部屋で呟いてみたんだ。
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作者名：希望（ひかり） | 作成日時：2021年12月28日 17時
