想い ページ32
hk side
hk「_あの、ね…やぶ」
本当は、最初から気が引けたんだ
完全じゃない曖昧な “ 仮の恋人 ” って関係に。
hk「お、おれも…さ__」
言葉が詰まる。
でも、言わなきゃなんにも伝わらないから。
hk「俺も、薮が好き_っ
好きだから、俺だって……」
このままは嫌だよ。
そう言葉にした声はなんだか震えていた。
背中越しに伝わる薮の体温。
耳元を掠める薮の呼吸と吐息。
擽ったさに体が驚いて跳ねるけど、その原因が
薮だからか変に愛おしさを感じてる気もする。
hk「おれだってっ、薮の側に居たいよ…」
だから、
だから、お願い
hk「心ごと…薮の側に居させて…?」
“ 薮の本当の恋人になりたい ”
そう言った俺の顔はきっと、
熱が集まってて赤くなってるんだろうな…
って鏡で見なくたってわかる。
それと同時に、
小さく微かになんだか速いテンポの薮の鼓動が
伝わって来てるような気がした。
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今更ですが
更新速度が亀以下でごめんなさい(汗)
気が付けば以前の更新から1ヶ月が過ぎてました…
お話も終盤に(?)近付いてるので
温かく気長に待って頂けると嬉しいですっ!
これからもよろしくお願いします!
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作者名:希望(ひかり) | 作成日時:2021年12月28日 17時