どこ…? ページ21
yb side
in『薮どうしよっ、光いないんだけど!』
yb『はっ?!なんで?!』
講義場に光がいないなぁって思ってた俺に、
突然伊野尾にそう告げられた。
in『あと探してないの、あの校舎なんだけど……』
yb『えっ…まさか……ッッ!』
俺は、講義場を飛び出した。
伊野尾の呼び止める声が聞こえた気がしたけど
そんなのは気にしなかった。
校内で授業開始のチャイムがなる。
それでも俺は、足を止めなかった。
.___
yb『チッ、_どこだよっ、光!』
早く見つけないと、大変なことになることは分かっていた。
着いた校舎の空き教室を片っ端から確認して
時間がかかって気付くと授業終了まであと20分とか。
そんなとき、
『ぁっ、い、やっ!__ 』
yb『へ……ひか、る?』
聞き覚えのある声に、冷や汗が流れた。
唖然として、放心状態で立ち尽くしていると
___ガラガラガラッ
『…ッッ、』
yb『………』
俺を見るなり、顔を真っ青にして横を通り抜けてく男。
ソイツの顔を見て、俺は絶望と怒りが湧いた。
“ 間に合わなかった ” そんな事が頭を埋めた。
あの男は、この大学じゃ誰でも知ってるような
卑劣な男だ。
男女問わず、好めば誰であれ襲うようなそんな奴。
光が……彼奴に襲われたかもしれない__?
それだけで、俺は気が狂いそうだった。
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作者名:希望(ひかり) | 作成日時:2021年12月28日 17時