裏腹発言 ページ3
yb side
yb「じゃ、こうしようよ光」
俯いてた顔をあげて、光は俺を見る。
それに向かって、俺はそっと微笑んだ。
yb「都合のいいようにしていいからさ。
光が俺じゃなきゃダメって思えるときまでさ」
仮で付き合わない?
って、言ってはみたものの結構堪える_
現に光は今、目を見開いて驚いたご様子。
hk「いやいや。薮、なに言ってんだよ?」
yb「もちろん、嫌になったら辞めていいしさ。ね?」
もちろん、仮だなんて曖昧な関係は
正直不本意ではあるけど、俺は光を手離せない。
hk「や、薮は……それで、いいわけ?」
光の、本当の恋人になれるならなりたいけど…
hk「そんな中途半端な関係で……後悔しない?」
光の目は本気。真剣だった。
それだけで、俺は嬉しかったんだ。
yb「後悔するかなんて、始まらなきゃわかんないよ」フニャ
少し抽象的に答えた俺。
その意図は、ほんのちょっとグレーな気もするけど。
手離したくないって思うのは……
きっと、光も同じだって願ってるよ?
.
hk「薮が、それで……いいなら、俺は__」
それでいいよ。って不安げな声で聞こえる。
俺はそれに胸を鳴らした。
yb「じゃ、光_改めて、よろしくね?」
hk「う、うん…」
そう言って交わした視線。
俺は微笑んだつもりだけど__
光は、まだ迷うように目を泳がせていた。
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作者名:希望(ひかり) | 作成日時:2021年12月28日 17時