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飛ばしたアルコール ページ11

hk side



in「やぶの奢りでしょ〜?もっと食べちゃおうよ光!」

yb「お前は遠慮って言葉知らねぇのか?」

in「えぇ〜?そんな言葉知らないしぃ」



目の前で繰り広げられる、茶番劇にも似た

子供みたいな言い合い。



焼肉屋の個室。

あの日、薮が俺に取り次いだ約束は当たり前に

きっちりと開催された。



言ってた通り、ほんとに伊野ちゃんまで誘っちゃって。




yb「光?どうかしたか?」

hk「へ?いや、なんにも」ゴクッ

in「光また飛ばすの〜?笑」



伊野ちゃんに言われて気が付く。

無意識のうちに酒を飲むペースが上がっていたらしい。



yb「光、あんまり無理すんなよ?」

hk「うん、、わかってるよ」


まだ、ビール一杯目ってとこ。

目の前の二人だってそうなわけで、だから大丈夫。






だと、思ってたんだけど…






yb「ちょっ、光飲みすぎ!

肉食う量と酒の量が一切伴ってねぇから!」



数時間後、まぁ言ってもそんな経ってないけど

酒を飲む俺にそんな制止の声が聞こえた。



hk「気のせーらって!」

in「呂律終わってるよ、光」




ちょっとほわほわするけど、平気って感覚の俺。

なのに薮は酒を飲む俺を止めようとする。



あれ、そもそもなんでこんな飛ばしてんの?俺…



in「やぶぅ、光どうする?」

yb「どう_も…家に___決まってるよ」



あれ、おかしいな…二人の会話が上手く聞き取れない

なに話してんの?



in「えぇ〜__?」

yb「はぁ?!んなわけねぇだろ!」

in「__するくらい好きなくせに〜、俺のこと__」

yb「だ、黙れ!/// 恥ずかしいだろ…っ」



え、……

これ、聞き取れなかったせい?

それとも……薮、嘘ついてたの?



幾つも浮かんだ疑問を消せないまま、


俺はアルコールの力に負けて意識をいつかの日のように

飛ばしてしまった。

二つのアルコール→←夕焼けの帰路



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作者名:希望(ひかり) | 作成日時:2021年12月28日 17時

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