探偵学園Ｑ第１話 (ページ10)

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諸星刑事はシートを取って遺体を見せてくれた

『…っ！』

駄目、ここで逸らしたら探偵になった意味が無いもん！

メグは遺体を見ることが出来ずに入口の方に行った

ｷｭｳ「メグ…」

メグは再び遺体を見ようとしたけど、キュウは見えないように前に立った

メ「キュウ…大丈夫だから」

ｷｭｳ「でも…」

メ「どうしても乗り越えなきゃいけないの
自分の力をちゃんと役に立てたいの」

ｷｭｳ「分かった
メグがそう決めたんなら、もう止めない
でも、メグは一人じゃないから
僕も、Aと流もそばにいる」

メグは大森恭子の遺体を見た

メ「おかしいわ
佐々木さんと同じホクロがある」

ｷｭｳ「どういう意味??」

メ「切断されてた佐々木さんの下半身にも、大森さんと同じホクロがあったの」

『ホクロ？』

大森さんの太もものあたりにホクロがあった

ｷｭｳ「そうか
昨日の夜、僕達が見たのは佐々木さんの死体なんかじゃなかった
あれは、佐々木さんと大森さんがそれぞれ死体のパーツを演じたものだったんだ」

諸「おい、それはどういうことだよ」

ｷｭｳ「つまりマジックの、胴体切断のトリックです
二人はそれぞれ、上半身と下半身をダンボールに埋めてただけなんです
そして、あの車の爆発はおそらく僕達を誘い出すための罠だ
二人は、僕達が部屋から飛び出した直後、仕掛けから抜け出して現場から立ち去ったんです
ブルーシートやダンボールを、現場から持ち去ったのも、やっぱり理由があったんだ！
警察に調べられたら、トリックが水の泡だもん
メグ、ありがとう
君のおかげで分かった」

メ「え…」

諸「こんな単純な仕掛けに俺たち…引っかかったのか」

ｷｭｳ「最初の被害者の岡田律子さんは、ノートになぞられて殺されました
だから僕達は、佐々木さんもノートに書かれていたように胴体を切断されたと思い込んでしまったんです
巧妙な心理トリックです」

諸「でも、何でそんなめんどくさいことをしなくちゃいけないんだ？」

流「自分のアリバイを作るため…」

「『！』」

ｷｭｳ「…そう
二人はきっと、犯人に脅されてたんだと思う」

『脅されてた??』

ｷｭｳ「うん
言う通りにしなければ、西村静香さんを殺したことを表沙汰にするって」

メ「じゃあ…真犯人の正体は」

ｷｭｳ「この人以外考えられない」

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