検索窓
今日:5 hit、昨日:5 hit、合計:3,281 hit

10 ページ12

.



数「この人、秀巧社の新人コンクールに小説を送ってた
でもそれは、西村静香が図書室に隠した、幻の一作だったんだ」



『嘘…』



流「僕達がディスクのありかに気づいたとき、それはもう誰かの手に渡っていた
だから数馬に調べてもらったんだ
彼女の櫂作が売りつけられた出版社がなかったどうか」



数「でも、どの出版社も原稿を手にしていなかった」



流「出版社に売りつけることが目的ではないとすると…考えられる可能性は1つ
その原稿を自分の作品として発表することだ」



数「コンクールの主催者に応募者の名前を問い合せたら、見事にヒットしたよ
先生の名前が」



金「でも、どうしてそれが西村静香の一作だって分かったんだ?」



流「作家はよく、書きかけの原稿をバックアップするのにメールボックスを利用する」



数「ハッキングしてみたら、しっかりと残っていたよ
西村静香の、オリジナル原稿」



流「でも、彼女の作品を自分のものにするのには一つだけ問題があった」



『問題??』



流「その作品をすでに読んでいる人が居たんだ」



メ「殺された被害者達…」



流「あぁ
こいつは娘の復讐なんかじゃなく、盗作がバレないよう3人を殺したんだ」



米「違う…違う!
私は静香のために
流「だったら!
何故娘の名前で好評しなかった?」



米「…」



流「あんたは悪魔に魂を売り渡したんだよ!!」



「『…』」



その後すぐに、諸星さん達が来てスーツケースの中身を見たあと、車に連れていこうとした



キュウ「待ってください!
僕には、どうしても信じられません
そんな…醜い欲望のために、あなたが人を殺すなんて」



流「キュウ、これがこの世界のリアルなんだ
僕達が立ち向かおうとしてる現実なんだよ」



キュウ「違う!そんなことない
だってあの人…メグを抱いてくれたんだもん
メグが死体を見て、パニックを起こしてるとき
母親みたいに優しく」



メ「…」



キュウ「流、事実がすべて真実を語ってるわけじゃないんだ
事件を解決することも大切だけど、その裏に隠された真実を解決することも探偵として…大切な役目だと思う」
だからこそ、人を救うことが出来るんじゃないかな
甘っちょろいって、思われるかもしれないけど、僕は…信じたいんだ
この人も、ここ(心)にちゃんと血が通ってる
だから、人の痛みとか苦しみとか、そういうのを感じる心を持ってる」



米「馬鹿な子ね
あたしみたいな女を信じるなんて」



11→←9



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (2 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
4人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:山田はるぷぅ | 作成日時:2015年6月5日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。