検索窓
今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:3,273 hit

9 ページ11

.



地下駐車に向かうと、誰かがキャリーケースを運んでいた



その正体は、米山先生だった



キュウ「お出かけですか?先生」



メ「そのスーツケースの中身、処分しに行くとか」



米「…」



キュウ「トリックはすべて解けました
あなたが今回の連続殺人事件の犯人ですよね」



米「一体何の話??
言っている意味が全然分からないわ」



流「氷の玉と、二人の人間による遺体切断のマジック
それだけ言えば十分だろ」



キュウ「ずっと引っかかってたんです
日頃から生徒達との関わりを避けているあなたに、何故佐々木さんがSOSの電話をかけてきたのか
それは、僕達と行動を共にし、無実を証明するためのアリバイ交錯だったんだ」



米「妄想もいいところよ」



キュウ「じゃあ、何であのときあんなこと言ったんですか?」



米「え??」



キュウ「佐々木さんからの電話を、諸星警部が受け取った時です」



米山先生は諸星さんに佐々木さん達はどこにいるんですかと聞いた



キュウ「あの時、行方不明になってるのを分かっていたのは、佐々木さん一人でした
でもあなたは思わず、“あの子達”と口にした
それは、殺害現場に居たのが佐々木さんと大森さんだと知ってたからじゃありませんか?」



米「…」



メ「スーツケースの中見せてよ」



ケースの中から血が漏れていた



『血漏れてますよ?』



キュウ「先生…どうして…こんな酷いことを
どうして?」



「娘を殺された復讐なんだろ?」



キンタはみんなの前に現れた



メ「『キンタ!』」



メ「今まで何してたのよ」



金「西村静香の周辺を調べてたんだ
彼女は、自分が産んだ娘だったんだ」



『娘?』



みんなは米山先生を見た



金「子供が生まれてまもなく、あんたは小説家になる夢を諦めきれず、家族を捨てた
でもどれだけ頑張っても夢は夢のままだった
その時、あんたはこの学校で娘と再会したんだ」



米「血は争えないわね
16年振りに再会した静香は、ミステリーに夢中で天賦の才能の持ち主だった
あの子がコンクールでショーをもらったときも、嬉しかった
私の夢を叶えてくれた気がして
でも、その幸せも長くは続かなかった
そんな時…あの子達の話を、偶然聞いてしまったの
あの子達笑ってた
娘の未来を奪ったあの子達に、生きる価値なんてない」



流「へー…
彼女は、実の娘だったんだ
娘の復讐ねぇ(笑)
よくそんな綺麗事言えたもんだな」



『流?』



キュウ「どういうこと」



10→←8



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (2 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
4人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:山田はるぷぅ | 作成日時:2015年6月5日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。