アマノジャク恋愛。 (ページ12)

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｢まだ残ってたの？｣

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『…きょも！！なんで！？』

目の前には傘をさしたきょもが立っている。

あれ樹と一緒に帰ったはずじゃ…？

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大我｢…いや、帰ってたんだけど、突然大雨降ってきたから。
どーせA傘持ってないと思って。｣

『え、迎えに来てくれたの？わざわざ？』

大我｢…まあ、暇だったし｣

だんだんと語尾がごにょごにょと小さくなって俯くきょも。

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いや、さっきの手紙といい、

『彼氏かっ！笑』

そう言い、きょもが持っていた傘の中に入る。

『きょも、ありがとう！』

大我｢いーえ。｣

きょものこーゆー優しいところは幼稚園の頃からずっと変わらない。

私が翔太や男の子から、からかわれて泣いていた時はいつもきょもが助けに来てくれた。

大我(5)｢やめなよ！Aちゃんは僕が守るね！｣

そう言いながらいつも可愛い笑顔で私を助けてくれた。

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大我｢そーいや、転校生、翔太だったんだって？｣

『あー…うん』

大我｢あいつ、こっち戻ってきてたんだな｣

『懐かしいね！私の事は覚えてないって言ってたけど、樹の事は覚えてたし、きっときょもの事も覚えてるよね！』

大我｢は？あいつAの事覚えてないって言ったの？｣

きょもの顔がいきなり怖くなり、ちょっとびっくりする。

『え、うん…』

『…きょも？』

大我｢…ぜってえ許さねえ…｣

『…え？なんか言った？』

雨の音のせいで声が聞こえなかった。

大我｢…いや、懐かしいなって！｣

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