【APヘタリア】浮気性 (ページ5)

今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:10,653 hit

five ページ5

酔った勢いでアーサーに浮気調査を頼んでしばらくした頃。

隣の家のメアリーがお茶しようと声をかけてきた。

連れてこられたのはあの忌まわしい喫茶店。

私情でメアリーにここはやめようと断るのは申し訳なく、しょうがなく店に入った。

もう昼過ぎだが、客は席の七割を埋め尽くしている。

先日は気付かなかったが、女性客が圧倒的に多い。目線の先は、あのアーサー。

席に案内されるやいなや、メアリーはアーサーに指を指し

「おの店員さんかっこいいわよね！タイプだわ！」

『店員じゃなくて店長よ、メアリー。アーサー・カークランドっていうのよ。』

「あら、A。随分と詳しいのね。アーサーさんと不倫でもしてるのかしら」

メアリーの言葉に一瞬怯んだが、女の恨みは怖いので

『違うわメアリー。私の旦那の高校の時の先輩で少しお会いしたことがあるだけよ。』

にしても何なんだこの人気とあの貼り付けた笑みは。アーサーの笑みは大嫌いだ。

入れ替わり立ち替わりかわる客に紛れ、私達は喫茶店から去った。

アルフレッドは昨日から仕事にでて帰ってこない。

アルフレッドは飛行機のパイロットをしている。そのため帰ってくる日は中々無い。

帰ってきてもまたすぐ出掛けてしまう。

アーサーが来てもアルフレッドは帰ってくることはない。

「にしてもアルフレッドの調査なんて難しいな。パイロットなんてやってるやつの予定なんてわかりもしねぇしおめぇを愛してるなんて中々帰ってこねぇんだからわかりやしねぇよ」

『金ははらってるでしょう。足りないって言うの？』

「こっちは客室乗務員の格好して忍び込んでお前の旦那と副パイロットの話聞いてんだよ。高くつくぜ」