【APヘタリア】浮気性 (ページ3)

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「じゃあ、仕事があるから俺はここで」

そう告げると立ち上がろうとしたが思い出したように口を開けた。

「そうだアルフレッド、お前ってどこに住んでるんだ？」

「隣町だよ。」

「近いな。俺はこの店のすぐとなりに住んでんだ。今度お前んちに遊びに行くから住所教えろ」

そうアルフレッドに紙ナプキンと胸ポケットに入れたペンを差し出す。

さらさらとアルフレッドは私達の愛のすみかの住所を紙ナプキンに記す。

アルフレッドが紙ナプキンに住所を記すのに夢中になっているなか、

ふとカークランドさんに視線を向けるとアルフレッドに向けていた笑顔とはべつにこちらへ、私に向けた嫌みったらしい笑顔をむける。

その笑顔には張り付けたような笑みしか返せなかった。

アルフレッドが住所を書き終わったようで顔をあげるとカークランドさんの先程の笑みは消えていた。

「またな」

と伝えると足早に厨房へ戻った。

「いやぁ、驚いたぞ。アーサーが近くで働いてるなんて。」

家に帰り、夕食を食べ始めた第一声がそれだ。

USJに自分のせいで行けなかったことの謝罪はどこへ。

『私も貴方が謝罪をしないのが驚きだよ』

と毒を吐いたらどうなるだろう。

けれどもう、私も大人。

『私はアルが生徒会に入ってただなんて驚いた』

そう微笑するとアルフレッドも笑みを返した。

夕食を食べ終わり洗い物をしていると背中に重みがかかる。

『なーに、アル。』

アルってのは家の中だけでの呼び名。

「今日は、シても平気かい？」

耳で囁くアルの吐息で耳がくすぐったい。

『今洗い物してるから、待ってて。』

そう告げると終わるまでアルは私の背中から洗い物終わるまで離れなかった。