【APヘタリア】浮気性 (ページ2)

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アーサーは喫茶店の店員のような身なりをしていた。仕事を聞くと実際喫茶店の店員だった。

いや、店員より格上の店主だった。それもこの喫茶店の。

喫茶店のメニューの八割は紅茶だった。紅茶マイスターの資格をもっているとのこと。

稼ぎはあるが各国から紅茶を輸入しているため中々お金がはいらないらしい。

アルフレッドが生活出来ているのかいと聞くと

「まぁ、大丈夫だ」

私には何が大丈夫なのかわからない。男の大丈夫とはなんなのか。

アルフレッドも怪我をして帰ってきたとき大丈夫と行ってたがそこから菌がはいり三日三晩寝ていた。

アルフレッドは今日する事を忘れているのではないのだろうか。二人でUSJに行くこと。

最寄りの駅から出るUSJ行きのバスの時間はもう過ぎていた。

私がトイレから帰ったらここをでようという話でいたのに。

二人の話が尽きたところで耳打ちで伝えると心底吃驚したような顔でこちらをみる。

様子に気づいたアーサーが平気なのかと聞いてきた。

全然平気じゃない。三ヶ月前から計画を練り、大きい金を払い、近くのホテルもとったというのに。

アルフレッドは私を振り回す。結婚するまえは、気を使っていたのかそのような面はみれなかった。

だが、結婚してしばらく経つとアルフレッドは私の扱いが適当に、雑になっていった。

結婚して二年になるがもう私のこと、私の用事はお構いなし、という感じで。

けれど、時々優しいときもある。出張から帰ってくると必ずおみやげをかってきてくれる。

それはほぼアルフレッドが食べてしまうが。

あとは行為のはじまって直後と後のみだろうか。

ぐるぐる黒い思いが回るが心配をかけまいと

『全然、平気です』

こう答えてしまう自分と、自分勝手なアルフレッドが嫌になる。