第1話 「それは日常、それとも」 ページ2
*
目に見えるものが全てじゃない。
当たり前なんて無いんだ。何処にも。
幸福は必要ない。
欲しいのは、明日を生きるための少しの希望だ。
★★★
僕「じろー！学校遅れるぞー！！！」
二「やっべ」
目覚まし時計は寂しく床に落ちていた。
僕「おーい、また寝坊かー？」
二「悪ぃ！ちょっと待って！」
僕「ったく。不良の友達を持つと大変だな」
二「うるせぇっ！」
僕「お〜〜怖っ」
これが、最近の日課。
二「おはよう！」
乱れた服を正しながら階段を駆け下りる。
三「やっとお目覚めか低脳」
二「起きて第一声がそれか三郎手前……」
一「喧嘩はそこまで。気をつけてな。ほい、弁当」
兄ちゃんの声に気分は晴れやかなものに変わる。まあなんというか、単純だ。
二「うん、ありがとう兄ちゃん！行ってきます！」
★★★
ﾊﾟﾀ ﾊﾟﾀ ……
三「いつもの事ながら騒がしい朝ですね」
瑞々しいトマトが食欲をそそるサンドイッチ。遅刻間近でも、朝食は逃さず持っていくあたり、流石低脳と言うべきか。
一「ははっ！そうだなあ。ここ最近やけに楽しそうだ」
三「アイツに特定の、しかも普通の友達ができるなんて」
一「見た目はああだが素が優しいからな。分かる奴には分かるんじゃねえか？」
そう言ういち兄の声は弾んでいる。
三(今日のいち兄は二郎の話ばかり……)
一「なんだ三郎。ヤキモチか？」
三「なっ！？違います！断じて！！！」
一「そうか？」
少なくとも、いち兄が思っている相手に対しては。
一「それは良いとして、三郎時間は大丈夫か？」
時計を見れば、何時も家を出る時間から時が経っていることがわかった。
三「あ"っ！！！」
ガタッ。
二郎に並んで遅刻なんてごめんだ。
せめて出来ることをと、食器を洗い場へ移す。
三「ご馳走でした。では行ってきます！」
一「気をつけてな！」
三「はい！！」
★★★
一「"○○高校の女子高生が男子生徒をナイフで殺害"。警察の調べから、加害者の女子生徒は以前から男子生徒にストーカー行為を行っていたことが明らかになった、か……」
朝から物騒なニュースに眉を寄せる。
一「武力がなかろうと、人間の根本は変わらないって事だな」
一郎はリモコンをテレビに向けた。
＿＿＿＿＿＿＿ﾌﾟﾂ ﾝ。
★★★
友達なんていらない。
僕の中ではそれが日常。
変わりたいと思っていた何時かの僕は、今では姿を無くそうとしている。
女� 屮�ャハハハ！最高だわ！」
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もちごめ(プロフ) - ﾊｧｯｯｯｯｯ！！めっちゃ好きです速く推しの麻天狼が出て欲しい...((願望 ←因みに推しは夢野幻太郎と独歩...((ﾎﾞｿｯ 更新頑張ってください！！ (2019年1月26日 14時) (
レス) id: a221333f8f (このIDを非表示/違反報告)
サイカ(プロフ) - 初コメです！楽しんで読ませていただきました！とても面白かったです。これからも更新頑張ってください！ (2019年1月24日 2時) (レス) id: f0e2e83b11 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水葵 | 作成日時：2019年1月23日 19時
