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＊
午後からの仕事は
もう当然何も手がつかなかった
『たった数分の電話でこんなに動揺してる。』
隣のデスクで…まっすぐ前を向いて
仕事を淡々と進めるAnzuちゃんだけど
ちゃんと耳はこっちの話を
受け止めてくれてた。
AZ「分かるよ。A……」
『行かなくていいよね。って自分の中で
スパって切れたらどんなにいいか』
AZ「断ることもできたんでしょう？
次の仕事のことがあるから
むげにできなかったの？
『Anzuちゃん。わたしもね、そんな言い訳何処かで自分でしてるの。
バカみたいだよね。』
AZ「知ってるぅ！違うよね〜。
行きたいでしょん？」
A……そんなに好きになったか？
ベッキョンさんの事。」
『そう…見える？そうならないように
近づかないようにしてたのにぃ。
これ条件が悪すぎる。
好きになったら苦しすぎるでしょ？』
AZ「ってかもう苦しいそうだけどな。
けど、楽しそうにも見えなくないよ？」
Anzuちゃんは
不思議な回答をしたんだよね……
苦しくて…楽しくて
それが恋の始まりなんだって
どこかで読んだ事がある
……………
Aがこの仕事の担当になってから
わたしも違うチームでバタバタしてて
最近のAの様子もぜんぜん聞けてなかった。
けどここ最近綺麗になったな……とは思ってたのね。
誰か好きな人でもできたの？って
今日聞こうと思ってた矢先に
この事件………
わたしってすごい。同僚の様子ちゃんとキャッチできてるとか……
あんずって将来管理職に向いてるかもぉ！
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作者名：ちぇんのらん
| 作成日時：2016年9月6日 19時
