君がもっと欲しくなったCY／BH ver. (ページ1)

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1.甘い声で CY ページ1

＊

「チャニョルさん、ケーキ♪」

カウンターのphotoケースの中で
私と笑う大っきな人に話しかけながら
ケーキの箱を持ち上げてみせる

目尻にデッカいピースサインして
私に頭をコトンと寄せる

初めて会った…あの日に撮った
ツーショットは

私のココロをいつもキュンってさせる

あれから何枚も撮ったけど

やっぱりこの1枚が大好きで…
3年経った今も
変わらない2人でいたかったから

ふふ……それにしても本当に
変わらないよね
この人は

『じゃじゃんっ笑！』

昨日の夜買ったケーキの箱を

ステッカーのところから

ピリッとやぶって縦向きに開くと、

中から溢れるほど
フルーツが盛られたケーキと
Happy new year 文字の板チョコ

そうそう♪
2人で歩いてた時に見つけた
あそこのパティシエの……

大好きな味の18cmを買った

部屋の明かりをリモコンで少しずつ落とした
午後8：27

「ローソク、どこかな……あっ。

なんか…手が上手く動かないや」

EK「今年も……やっぱり？来られないの」

『…もう慣れたよふふ。』

LN「…1年に大事な日ってさ、」
『ん？』

なんとなく寂しそうに話しながら
わたしの手からロウソクを取ると

LN「そう何回もないとおもうけどね。
そこ一緒にいたいよね」

ため息をつきながら

LUNAが長い棒のライターのスイッチを
カチッと押す

答えられない…よ。

普通じゃない付き合い方してるから

大事な日に一緒に居られるわけじゃない
そんな相手だから

『ぁーありがとっ…でゴメンね
去年もだったもんねww』

EK「ふーっ、こっちも、もう慣れたわ。
11／27と、Christmas。で、
仕事終わった年末は
Aと一緒にいるって感じ？」

LN「ほとんどじゃん」
EK「ほぼほぼアタシら彼氏だ」

『…うわはは～』

LN「…慣れたもんだね。」

EK「こんなの慣れたらだめじゃん、
もう…この子は」

そう……

チャニョルさんは今年も来なかったし
私も飛べなかった……