13.電話の向こう側 ページ36
＊
何を言い出すかと思ったら…
ちょっと冷たい声で
ぶっきらぼうに耳元で
ベッキョン君の声が
聞こえた
なんか怒ってるようで？
でもなくて……
何か心配そうな…事でもあった？
この前の時とはちょっと違う
声のトーンが暗いよ？
で、
顔見に行くって………。
なにそれ………
『なーに///？？い、いいよ。
夕ご飯テウ君と一緒に』
BH「もう出たから」
って言ってくる
言いかけた言葉を
遮るようなベッキョン君の言葉が
少しワタシのどこかを揺らす
『…はぁ。なんで急に』
BH「会いたいって言ってんの」
『……あ//??』
MJ「…Awちゃーん。
なんか来なかったね。オンソンウ君」
携帯の向こうから
Aちゃんの友達が言った言葉を
俺は聞き逃さなかった
いま絶対ソンウって言ってた！
BH「Aちゃん？」
『ん、あ！ハイ。』
BH「花時計の下で待ってて。
あと5分で着く」
こんな時は……
ベッキョン君が、
酷くオトコらしくて
見えないのに…な……
男前なベッキョン君を
想像してしまった。
BH「…返事は？」
って言われて
「う、ぅんww」
って言っちゃったよ。
突発的な言葉に
対応できなくて
「うん」と
言っちゃった自分を
後で酷く後悔した。
後悔した理由は……
もっと後で気づく事になるんだけど
待っていた相手
ソンウ君は
結局来なくて………
ソンウ君に会えなかった事
ちょっぴり残念だったけど。
ミンジ達はもっと残念がって
MJ「ぎゃーん！」ってうるさかったㅠㅠ
ベッキョン君から言われた
言葉に……
少し胸がざわついてるワタシは
いったいどうしたっていうのか
今の自分を
うまく説明できなかった
カトクの中も
ワタシが送らなければ…
全然動かなかったし
それで…いんだって
思ってたの。
だって……
ダメだよ、ベッキョン君は
ベッキョンなんだもん。
ソンウ君と会った時とは
全然違った感情だったことを
本当は
自分でもわかってた
……………
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作者名：ちぇんのらん
| 作成日時：2018年4月30日 19時
