添加物はラブだけど-BH- (ページ20)

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9.再会は3人ページ20

＊

『どうしてこんなところ？
無防備だよ…オンソンウくん。」

「Aさん？だったよね」

覚えてる……の？

ソンウくんの記憶に驚いた、

本当に……

私の名前を言い当てた
オンソンウくんは

深々とかぶったcapを

ゆっくり外しながら

走ったあとだから

まだ少し
呼吸が整ってないけど

「久し、ぶり、だね？

げ、んき…でしたか？」

って一生懸命そう言って

ニコニコ笑ってる

ぁ、あのサイン会の時と同じだ。

『げ、元気も何も。
ソンウ君の後ろ………あ、ぁ

ヤバイですよっ。』

何人かが気付いちゃったのか

携帯をまえに出して後ろから

ついてきてた

「コッチ！曲がって」

そう言って、

私の腕は
まだソンウ君が掴んだまま

「…ま、っ、て！ワタシ

ムリだから、仕事始まるからーぁ泣」

…………………

ーBH sideー

携帯の保護シート買ってきてって

ギョンスに頼むの忘れてたことを

思い出して……

車で珍しく出かけた

ピコピコ♪

【BH:「Aちゃん、元気～～？」】

まぁ、このくらい

軽く打って……

ほんとは、

【ねぇ、今日暇？飯食いに行かない？

テウいなくてもいい？俺でもいい？】

めちゃんこ、色々打ちたいのを
グッと我慢して

やっと送信した。

BH「…午後どーしてっかなぁ。

仕事だよなぁ。。。Aちゃん

ひょっこりそこの道から、

出てきたりしたら
おもしれーけどなぁ～～」

そんなことほんとに起こるとか

誰も予測なんてできるもんか

車を停めて…
フロントガラスに

映った2人を見て目を疑ったわ

BH「A……ちゃん、マジ？」

となりに、いや向かい合って
立ってる黒いcapを被った
そいつは、誰？？

此処からは
まだよく見えなかったんだよ

車から降りて

少し歩いて角度が変わった時

オンソンウとAちゃんを
見つけてしまった俺の呼吸が

少しおかしくなったのは
いうまでもなかった

ねぇ………
縁が濃すぎない？？俺たち……

変な添加物が入った

カラダの中に
何か変なもの入った気がして

スーッと冷たくなって行く感じ

分かるかな？