ep.47 ページ48
＊
こんな事言われて、
この興奮状態をどうやって…
落ち着かせればいいんですか〜〜？
KS「…俺、変なこと言った？」
言ったよ！
『ギョンス君、
なんでそんなに冷静なんで…ふか？
クシュん！
さーむぃ！』
KS「ふか…？クッ噛んでる…よ。
A？そんな風に見えるか？俺。
冷静でもない。
結構…バクバクしてるよ。それなりに」
それなりに…ね。
余裕としか言いようがない
KS「Aさぁ、なんで噛まなかった
俺が殆ど噛んだじゃん……」
『…そ、それは！折れたらマズイって…』
そんな話をしてるうちに
気温はどんどん下がっていった
KS「さっむ！そろそろあったまりに行く？」
『…そだよ。もう行こっー！』
ギョンス君が立つと
サッと手を伸ばして
KS「手繋ごうっ！寒いから…」
『…ぁ///…、』
KS「手ぐらいは慣れたよね？ハハ」
って言いながら
私の手を取るタイミングが
実に上手くて……
その手を
KS「この中入れてあげよっか。もうちょい
あったかくなるしフフっ」
スポんっ、と入れられた私の手とか
ちゃんと舗道の内側に寄せてくれるとかさ
こんなスマートに
サラッとやってくるギョンス君は
きっと
たくさんの恋を経験してきたんだなって
すぐわかった
ベク君と同じくらい
シャッターを切られる人に……
ただお弁当友達と思ってた数日前から
私は、一体どうしたんだろう
だって冷静に考えても
この胸の爆音はただ事じゃないよ？
…………
おかしい……なんか変だ
いつものAちゃんじゃないよね。
KS「Aちゃんの…
なんか掴めない空気」
『え…？！空気……ku_uki、ん？」
俺のことあんまり見てないし
どんどん、喋る速度が速くなってきてる
KS「どこ見てるの？
なんでそんなに目が泳ぐ？？」
『お、よ、いで…ないよ？』
ポケットの中で手もスッって離すから
ま、握り直すけど？
KS「また離すよね…その手笑っ。
落ち着きない…ドシタ…A。嫌っか」
急に
ハイって、手を差し出される
ポケットに一緒に手を入れて歩く……
思わせ振りならやめて欲しい…
『だって……ギョンス君これ、なんの…
コンペの続きなら…止めよう。』
KS「続き…っていうか、
始まりっていうか」
そう言って私の方を見てる
その目に濁りもない……
綺麗だ…ギョンス君///……
KS「…A？この手は…離したらダメ」
そういうとポケットの中で
キュって握ってきた
『…はぁ////』
ep.48→
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作者名：ちぇんのらん
| 作成日時：2017年10月1日 14時
