ep.38 ページ39
＊
凄い歓声と
ジョンデくんの声が
私の中に同時に入ってくる
JD「…はぁ、
こんなところで
言いたくなかったのに。
まぁ、仕方ないや」
ジョンデ君はそう言うと
JD「yura…大好きだよ？」
「ホントに？…私もデス」
会場「うおおぉ♪〜〜」
JI「きゃあっ！
マイクに入ってるし
聞こえてるしぃ〜〜ぁぁっ！！」
SE「ヒョン、イッタわkkk」
BH「…ヨクシ、ジョンデぇー！」
CY「…美しい……泣くっ、もう」
ジョンデ君は……
本当にカッコいい人だ。
yura先輩を引き寄せると
まるでドラマのように囁いて
この舞台の最後にふさわしい
スンバラしく、熱いkissをした！
KS「よ、良かった。
グランプリじゃなくて。
あれは無理……」
『そ、そうよね？
なに…あんなこと
させられるわけだったの？』
KS「そう。予想はしてた。
だから、最初に謝っとく
ゴメンって言ったんだよ？フフ」
『そういう事？』
ギョンス君は分かってたの？
そんな
びっくりする話をしながら
舞台を降りて
暗めの通路を戻る
それぞれの足音が
重なって……
ちょっと重苦しい
さっきここを通ってきた時と
まるで空気が違う
ほんの少しの距離なのに
沈黙の時間が
……苦しい
さっき起こった
衝撃のペペロkiss
ギョンス君から
何にも言わないし
私だけ舞い上がっちゃってるしww
「さっきはごめんね、しちゃって」
なんていうと思ったけど
全然いう気配がない………
はぁ…
話しかけられない重い空気
その空気を切ったのは
ギョンス君からだった
KS「もし……グランプリだったら」
『…え？あ、うん。グランプリだったら？」
KS「受けてくれた？」
へっ？
横に並ぶ
ギョンス君を慌てて見たけど
ギョンス君の視線は
真っ直ぐだった……
私を敢えて
見ないようにしてる
なのにサラッと言われて……
答えなくていいのかな？
答えなきゃいけないのかな………
その時
ポケットが、ブルッと揺れた
『あ…誰だろ？』
その言葉から逃げるように
取り出してタップした
【baek: A 、会場でたら戻ってこい？】
うん。
そうする…今いく
ベク君……なんか、変だ。
ワタシ……
ep.39→
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作者名：ちぇんのらん
| 作成日時：2017年10月1日 14時
