ep.1 ページ1
＊
台風が抜けて…った。
昨日の風雨が嘘のように
カーテン引いてても眩しい
光がガンガンに差してくる
あっ暑〜〜っ！！
……結局やるんだよね
今日の文化祭
LINE連絡きてるかな？
まだ開ききらない目が
眩しいから
余計開けたくないという…ww
ベッドの中で携帯を
まさぐるように掴む…
『…ぁ、った！』
グループLine開けば
【DH:電車遅延も何もないから
やるってさぁ、
実行委員の友達からメール来てた】
【KS:俺はもう出る…早く来いよ】
マジ？電車通学のギョンス君
なんでそう早いの？
って思ったら…
【CH:駅ついた〜。あっつぅ】
もっと上(うわ)手がいたから
飛び起きた！
ジョンデ君には
ほんと
いつも驚かされちゃう。
JD「早起きは三文の徳とか
いうじゃありませんか〜？
A〜〜っ
起きてるかっ？！」
起きるっ！
ハイ。今起きます
顔洗ってスープ飲んだ
リップ塗りながら靴履いたっ！
鍵だ。
鍵はどこだっっ？！
焦れば焦るほど
思い出せないもので
リュックの中
引っ掻き回すww
『あっ！はぁ、なんで…
こんなところにあるかなぁㅠ
…って来まーす』
ドアに手をかけて
玄関を出る瞬間
昨日
誰かさんに言われた
言葉とあの声が
フィードバックしたの
「明日迎えに来てよね。
俺起きれないからwww」
あ〜〜っ……！
「やば、
ベクミちゃん〜〜！！」
勢いよく
玄関を開けたら
門扉のところに
寄りかかる後ろ姿…
雨が抜けた朝の空気
東から当たる光に
天使の輪が見える黒髪
BH「おせぇよ。Aは、もう」
あらら、来てるwww
ちゃんと
起きれてるじゃん。
『ハテ…
起こしに行くの、
ワタシじゃなかったっけ。
あ、おはよう』
BH「…ん。はよっ！」
携帯から
チラッとこっちを見ると
ニッ〜て笑ってくる
時々、
こうやって
突然迎えにくるけど
……そういう時は要注意。
『…ベクみちゃん？！
なんか
あったかな〜〜？』
門扉を開くと
恐る恐る
覗きこんでみる
BH「ベクミって言うなしっ！」
ギュって
ホッペつねられてる
『…ひっ！ぃぃ〜〜』
BH「あのさ…A…」
って言いながら、
私のお弁当バッグを
何気スッと
持ってくれるのが日課。
今日は……なんだ？
あのさあのさって……
3回くらい言うよね！？
ep.2→
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作者名：ちぇんのらん
| 作成日時：2017年10月1日 14時
