BH28 ページ29
＊
可愛いなぁ……ホント。
BH「今夜Aちゃんと寝られるとか…俺夢みたいダァ。
起きたらいないとか…
そんなのなしだからね。約束だよ？」
こくんと頷くと俺の手を取って
『眠るまででいいから……繋いで？』
BH「ん。わかった……。」
俺はAちゃんに足を絡めたまま
それがなんだか本当に安心して
すっごく心地いい睡魔が襲ってきた
何人もこうして抱いてきた
けど、
こんな感じ…今までなかった
結局心はなくて…欲のはけ口だけの
相手もそんな感じだったり
契約だったり……
高級なベッドの上でも
冷たくて すぐ起き上がりたくなる
BH「気持ちがあるって、心が寄せられるって
こんなに気持ちよくて
あ…なんだろ？
眠りたいと思うんだ……ね。」
ベク君の目が少しずつ閉じていくんだけど
目を閉じながら
私の肩に顔をよせてきてそんなことを呟く
BH「Aちゃんみたいな存在が
そばにいるだけで、明日頑張れるって…
……思うんだな。」
そう言いながら……ベク君の
寝息が段々深く耳元で聞こえてくる
時折……クンっ！って鳴く
ぁ…
これが……そうなのね
ベク君？鳴きながら眠る人って
凄いストレスを感じてる人なんだよ？
深い潜在の中でずっと深くあるものが
クリアにならなかったり……
表舞台のベク君は"素もかわらない
このままです"って何処かで読んだことが
あったけど
そう努めているところもあるって
私気づいてる……
グッと寄り添ってきた
ベク君フワフワな髪を指に通しながら
その髪にkissした
先に寝ちゃったのはベク君だけど
寝顔が見られて得した気分…デス
あ……今日はホントに
よく頑張った……ハハ。
いろんな意味で……心地いい
ベク君の後を追いかけるように
シモンズのスプリングが
もう寝ていいよって
私を眠りに誘った……
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作者名：ちぇんのらん
| 作成日時：2016年9月29日 9時
